『弥生会計』など業務ソフトを提供する弥生が5月29日、記者説明会を開催。スタートアップや個人事業主などを支援する『スモールビジネス応援プロジェクト』の取り組みやベンチャー企業との協業を発表しました。
確定申告の時期には、Q&Aコミュニティや『Twitter』による情報発信を組み合わせた『青色申告応援プロジェクト』を展開していた弥生。5月29日には、プロジェクトニッポンとの共同運営で起業家の開業を支援するウェブサイト『開業計画NAVI』をリニューアル、1501名のアンケートから開業前の計画と開業後1年の売り上げ実績、会計頻度などをまとめた『開業リポート 2013年改訂版』を公開しました。ブラウザ上で事業計画書を作成できる『事業計画作成サポートツール』には、フリーランス・ライター業、デザイナー業、不動産業の3業種を追加。レポートでもこれらを含む業種ごとの傾向をまとめています。
この日、もうひとつ発表されたのがクラウドキャストとの協業。クラウドキャストはパソコン用のパッケージソフトとして提供されている弥生のソフトをスマートフォンと連携させ、スマートフォンからのデータ入力や『弥生会計』形式でのデータ出力を可能にするアプリ『bizNote for 弥生会計』、撮影したレシートをOCRと人力でデータ化して『弥生会計』に取り込めるアプリ『bixNote Rec』を提供しています。
弥生が2011年に開催したスマートフォンアプリコンテストでクラウドキャストがグランプリを受賞したことをきっかけに協業を開始した両社は、弥生がクラウドキャストに2500万円を出資、今後製品開発とマーケティング、販売の協業を強化していく考え。弥生はマルチプラットフォーム対応など自社でカバーしない領域に外部の企業との協業で対応する方針を“オープン・イノベーション”と呼び、今後も起業家やフリーエンジニアにビジネスチャンスを提供していくとのこと。
記者説明会ではこのほか、昨年9月に開始した『やよいの店舗経営オンライン』に続くクラウドサービス第2弾の年内開始を予告。会計事務所と接点のない小企業を対象に、タブレットでの利用を視野に入れたHTML5ベースのアプリケーションとして開発を進めていることが明らかになりました。