ソネットエンタテインメントは4月15日、下り最大2Gbpsと高速の光回線サービス『NURO(ニューロ) 光』を開始しました。モバイル、テレビ、ゲームの分野でニーズが高まる高速通信サービスの世界観が提示され、ソニー本体やソニー・コンピュータエンタテインメントからも期待感が表明された同日の発表会をレポートします。
『NURO 光』は、GPONと呼ばれる通信規格を利用して通信局の終端装置を個人宅に接続することで、高速通信を可能にするFTTHサービス。宅内に設置する終端装置には2Gbpsの入力があり、最大1Gbpsの有線LAN3ポートと、最大450Mbpsの無線LANにより合計で最大2Gbpsの出力を実現。同社調査によると個人向けFTTHサービスで世界最速となります。
サービスエリアは関東1都6県で、一戸建てもしくは2階建て以下の集合住宅を対象にサービスを提供。料金は2年継続で申し込む『NURO 光 G2V』が月額4980円、通常の『NURO 光 G2』は月額7480円。契約事務手数料と基本工事費が別途かかります。
サービスの概要だけ聞くと、「パソコンのネットが速くなるの?」ぐらいのイメージしか湧いてきませんが、発表会では同社代表取締役社長の吉田憲一郎氏が「コンテンツのリッチ化」「オンデマンドの進展」「デバイスのWi-Fi化」の視点で高速通信へのニーズの背景を説明しました。
「コンテンツのリッチ化」ではまずスマートフォンやタブレットによる動画視聴について触れます。3GやLTEによるデータ通信では、定額データ通信プランで設けられている通信量の上限に達しやすくなり、自宅ではWi-Fiによるオフロードが必要になっている現状を説明。
テレビの分野では2014年に試験放送を開始する4K放送で大容量のデータ通信が必要になります。会場では65インチの4Kテレビ『ブラビア』を実演しました。
ゲームの分野では『PlayStation 3』のダウンロードゲームで20GB程度、『Wizardry Online』などパソコンのオンラインゲームで2GB程度、スマートフォンのゲームアプリでも2GB程度のサイズのゲームが登場にしていることに触れ、通信の帯域が求められていると説明。
「オンデマンドの進展」の観点では、「エンターテインメントは本質的にオンデマンド」(同氏)として、「観たいとき」「楽しみたいとき」にストリーミングやダウンロードでコンテンツをオンデマンド配信するために通信・ネットワークの役割が重要に。
「デバイスのWi-Fi化」の観点では、テレビに挿して使うスティック型のスマートテレビ端末、ノートパソコンやスマートフォン、タブレット、ゲーム機、デジカメなどWi-Fiに接続する機器がある中、冷蔵庫がWi-Fiに対応するなど今後も多くの機器が対応していく現状を説明。
このように家族全員がさまざまなデバイスで、有線無線を問わずリッチなエンターテインメントコンテンツを共有する環境が求められる中で、新しい価値を提供するのが『NURO 光』であると、その位置づけを説明しました。
つまり、有線の高速通信だけでなく、モバイル機器を接続するWi-Fiの高速通信もこのサービスで重要な要素ということになります。『NURO 光』の宅内終端装置は、送受信の双方で複数のアンテナを利用してスループットを高める技術MIMO(multiple-input and multiple-output)に対応。IEEE 802.11n対応機器で、3本のアンテナにより最大450Mbpsの高速通信を実現します。
発表会にはソニー代表執行役社長兼CEOの平井一夫氏がサプライズゲストとして登壇。「ワオ! と言ってもらえるサービスになったのではないか」と『NURO 光』への期待感を表明しました。
発表会場のボードに、平井氏の「スピードで世界のユーザーに感動を!」という直筆メッセージを発見。同じボードには「So-netさん SCEとコラボしましょう」という、ソニー・コンピュータエンタテインメント取締役の河野弘氏による直筆メッセージも。『PlayStation 4』で提供されるクラウドゲームサービス『Gaikai』は『NURO 光』と相性がよさそうですが、両社の何らかのコラボは実現するのでしょうか。
NURO 光
http://www.nuro.jp/
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