ティム・バートン自身の愛犬との思い出をベースに、少年ヴィクターが科学の力で愛犬スパーキーを生き返らせてしまったことから起こる大騒動を描いた映画『フランケンウィニー』。ティム監督の来日やユニクロとのコラボアイテムも話題を呼んだ本作が、早くも4月17日よりDVD&Blu-rayで登場します。
『フランケンウィニー』のプロダクション・デザインを務めているのがリック・ハインリクス。『パイレーツ・オブ・カリビアン/デッドマンズ・チェスト』と『パイレーツ・オブ・カリビアン/ワールド・エンド』の巨大なセットと船籍のデザインを担当し、『パイレーツ・オブ・カリビアン/デッドマンズ・チェスト』では第79回アカデミー美術賞・BAFTA(英国のアカデミー賞)美術賞、そして美術監督ギルド賞にノミネートされています。
『バットマン・リターンズ』や『ナイトメア・ビフォア・クリスマス』などティム監督との仕事も多く、『スリーピー・ホロウ』でアカデミー美術賞、BAFTA美術賞、美術監督ギルド賞を受賞。2人の付き合いは長く、カルアーツ(カリフォルニア芸術大学)在学中より続いています。今回は鬼才・ティム監督を最もよく知る人物といっても過言ではないリック氏に作品作りへの想いなど様々なお話を伺いました。
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――ティム・バートン監督とは学生時代からの付き合いだそうですね。
リック:ティムとの付き合いはカルアーツ在学中から続いているのでかれこれ30年くらいだね。ティムは昔からスケッチが好きで、僕は造形が好きだったので、彼の書いたスケッチを彫刻で作ったりしていました。そこから2人ともディズニーで働く様になって昔「いつかこれを映画にしたいね」と話していたアイデアが実現していたりもします。
――『フランケンウィニー』はストーリーはもちろんキャラクターやセットなどがとても凝っていて、その世界観が日本で大人気です。
リック:僕とティムが影響は昔のホラー映画に影響を受けていますが、日本の『ゴジラ』や『モスラ』といった怪獣映画にもとても影響を受けているんですね。だから、日本の方とは「これは良い」と思う感覚が似ているのかもしれません。
――『フランケンウィニー』はティム監督やリックさんが子供の頃に影響を受けた作品が、色濃く反映されたでしたね。
リック:この作品は自分にとってもティムにとっても自伝的な映画で、子供の頃に住んでいた郊外の景色や観ていた映画のエッセンスがたくさん入っています。自分にとっても大切な物語なんですよ。
――子供の頃のエピソードをお聞きしましたが、昔から映画の世界への憧れがあったのでしょうか。
リック:子供の頃は美術監督は目指していなくて、漫画家かアニメーターになりたかったんですね。それが、大学でティムと出会って、一緒に仕事をするうちに美術の世界に興味を持ったのです。
――子供の頃に抱いた夢を、大人になってから実現させる為に一番大切な事とは何だと考えますか?
リック:まずはやっぱり好奇心を持ち続けること。そして“これ”という方向を一つだけ決めてしまうのでは無く、自分の中にオプションをたくさん持っておくこと。映画を一つ観るとしても、常に色々なアイデアを自分の中にためておける様、注意深くリサーチすることが大切だと考えています。
――どうもありがとうございました!
『フランケンウィニー』ストーリー
すごくヘンで、たっぷり切ない、
ティム・バートン監督の最新作!小さな街に暮らす、科学が大好きな少年ヴィクター。彼の隣にはいつも、最高の相棒──愛犬のスパーキーがいました。ある日、不幸な事故がスパーキーの命を奪ってしまいます。
その死を受け入れられないヴィクターは、科学の授業で習った“電気の実験”を応用して、家族にも内緒でスパーキーを生きかえらせることに…。つぎはぎだらけの“フラン犬(ケン)”としてよみがえったスパーキー。しかし、彼は自分が“死んでいること”に気づかぬまま家の外へと出てしまい、その“ありえない姿”をヴィクターのクラスメイトに目撃されてしまいます。そして、ヴィクターのアイデアを知った子供たちは次々にペットや動物をよみがえらせ、やがて街は大混乱に
4月17日、DVD&Blu-rayリリース。
http://www.disney.co.jp/movies/frankenweenie/
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