■新しくなったレギュレーション
今年度からレギュレーションが変更となりテーマ・コンセプト自由な「ゲーム」部門・技術革新をもたらす「イノベーション」部門・誰かの人生を変えるような「ワールドシチズンシップ」部門と3つのカテゴリ分けがされている。なお、今回の日本大会では部門毎ではなく、一括での優秀作を決める方式がとられており、その結果、米山哲平さんとチェスター・リーさんの『Knowall Library 5.0』が最優秀賞に選ばれた。
■『Knowall Library 5.0』とは?
最優秀作品『Knowall Library 5.0』は、2D・3Dのゲーム開発が可能なゲームエンジン+エディタだ。コンセプトとしてはプログラム開発を意識することなく、誰でもほぼGUI操作だけで2D・3Dゲームを制作することを目的としている。"5.0"の名称通り、繰り返しバージョンアップが行われており、開発期間は7年。米山さんが中学校時代から開発し続けてきた労作だ。
■他の作品も世界大会の可能性アリ!?
最終候補に残った作品も力作揃いだ、NFC(近距離無線通信)を利用した自動車のロックシステム『NFKey』(HAL東京)や音声認識によるアクションゲーム『Pafffy』(トライデントコンピュータ専門学校)、Kinectを使ったレースゲームの『トイチェッカー』(太田情報商科専門学校)、同じくKinectを使ったパズルアクションゲーム『ぬけがみ』(HAL大阪)なども完成度は高くアイデアに富んでいた。今回の選定では惜しくも最優秀賞を逃すこととなった4作品だが、今後オンラインによる選定が行われる。この結果によっては世界大会へ出場する可能性もある。
■今年はどうなる!? 世界大会
ガジェット通信も取材を行った昨年の『イマジンカップ2012』(開催地:シドニー)では日本代表が初の準優勝を獲得するなど活躍を見せた。また世界中から集まった作品群はどれも驚異の技術力とアイデアで、非常に面白い。今年の『イマジンカップ』は果たしてどのような結果となるのか、またどのようなワクワクする作品が登場するのか、7月の世界大会にも要注目だ。
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