型番にも用いられている『DECT(デクト)方式』は、電子レンジや無線LANなどの機器から発生する電波の干渉を受けない方式。
そのおかげで、従来方式の2.4GHzデジタルコードレス電話よりもクリアでノイズの無い通話が可能となっているのだ。
大型ディスプレイやナンバーディスプレイ、デジタル留守録、子機の最大12台登録可能……と必要な基本機能はすべて備えたといえる“イエデン”の完成形とも言えよう。
しかしこの『DECT3288』の最大の特徴は、「Bluetooth」接続が可能である、ということに尽きる。つまり、AndroidやiPhoneなど「Bluetooth」接続が可能な端末であれば、『DECT3288』にぶら下がる形で登録できてしまう。
仮にiPhoneをこの『DECT3288』に登録しておけば、iPhoneにかかってきた電話は『DECT3288』でも受けることができる、というわけなのだ。
「それで何が便利になるの?」と思うかもしれないが、環境によってはかなり有用な機能である。たとえばスマートフォンを複数台持っている人の場合、家に帰ってきてからは、それぞれのスマホがどこにあるのかを気にせず、通話は家の固定電話に集約することができる。
完全にユーザーのライフスタイルを選ぶ製品ではあるが、必要だと感じていた人にとっては手放せない性能と言える。
●接続してみる
本体の基本セッティングは電話回線の接続とコンセントへの接続だけで完了する。ちなみにNTTの固定回線であれば停電時も通話可能だ。
『DECT3288』に登録可能なスマートフォンは4台までとなっている。また、すべてのBluetooth対応端末がペアリングできるわけではないので、その点には留意したい。今回はiPhone4S、ならびにSHARP『IS12SH』(au)にて検証を行った。
それでは、実際にBluetoothでペアリングさせる手順を追ってみよう。
1)「メニュー」ボタンを押し「Bluetooth」を選択する。2)「携帯電話登録」を選択する。
(ペアリングに必要な「PINコード」が表示される)
3)スマートフォン側で、Bluetoothの登録作業を行う
4)「DECT3288」という機器が表示されているのを確認し、必要であれば先ほどの「PINコード」をスマートフォンに登録する。
以上、接続までの手順は迷うことなく簡単に終わった。試しに、iPhone4SからAndroidケータイにかけてみたら、確かに『DECT3288』から着信音が。着信音の鳴り分けはもちろん可能。
実際に通話してみると、音質は通常のケータイ通話と変わることなくクリアだった。ただし、DECT方式ではなくBluetooh接続の場合は、無線LANや電子レンジの影響を受ける場合がある。ノイズなどが発生した場合は配置や使用状況をチェックすることをおすすめする。
とはいえ、この簡単さでスマホと“イエデン”が共有できるとは思っていなかったのは事実。
家では、複数のスマートフォンを融合させてしまいたい!という人には実に便利なのだ。
仕様上仕方ないのかもしれないが、少々惜しかったのはスマホ回線着信時の留守電について。スマホ回線の着信の際、留守電が働くのはあくまでスマートフォン側の留守電機能。、『DECT3288』のデジタル留守録機能はスマホ着信の時には動作しないのがいささか残念。
しかし、スマホの電話を受けるだけではなく、『DECT3288』から「スマホとして」電話をかけることができたり、固定回線と携帯回線の三者通話なんてのも出来てしまったり、「通話のヘビーユーザー」にとっては至れり尽くせりの機能があるのは否めない。トータルバランスで、確実に便利になるユーザーがいるはずだ。
「こんな電話が欲しかった!」という方だけでなく、「ちょっと便利にしてみたい」という人にとっては「かなり便利に」なるかもしれない電話機だと感じた。
実売価格は1万円台前半と値ごろなので、この機会に家の電話機を買い替えたいと考えている方はぜひチェックしてみていただきたい。
製品ページ:DECT3288/1.9GHzデジタルコードレス留守番電話機 (ユニデン製品情報サイト)
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