フォールスメモリーは①無理やり思い出す②無理やり思い出すために帳尻を合わせるように偽りの記憶を合成する③合成された記憶を事実であると思い込む。という図式で出来上がる。精神分析や催眠療法のカウンセラーは「抑圧された記憶を思い出せば心の不調が治る」という治療理論をもっているので、メンタルに不調を抱えているクライアントに対して、「過去に虐待やいじめ、セクハラなどのトラウマがあった」ということを前提にセラピーをすすめる傾向がある。その結果、過去に何もトラウマが無かったとしても、クライアントの過去に何らかのトラウマがあったかのように誘導してしまう。実際にフォールスメモリーによって訴訟を起こす人たちが精神分析を受けていた例は多い。精神分析を気軽に受けられる土壌がある欧米ならではの症状といえるだろう。
このような実態から近年の研究では、「記憶を思い出すときは歪んだ形で思い出される時があり、本人もだまされることがある」という説は常識になってきている。みなさまも精神分析を受けるときには偽りの記憶を植えつけられないようにご注意を。
写真素材足成より引用http://www.ashinari.com/2011/08/29-349530.php
※この記事はガジェ通ウェブライターの「浅川 クラゲ」が執筆しました。あなたもウェブライターになって一緒に執筆しませんか?
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