3月13日、東京銀座博品館劇場にて『ニコニコミュージカル』第10弾『千本桜』が上演開始となった。夜の一般上演に先駆けて、関係者やマスコミ向けにゲネプロ上演が行われた。
ニコニコミュージカル『千本桜』は、ボーカロイドの人気楽曲『千本桜』を原作としたミュージカルで、黒うさPさんの作詞・作曲、一斗まるさんのイラストによる世界観を継承しつつも、舞台オリジナルに脚色されたストーリーとなっている。13日夜の初演に先駆けて、昼には会場に関係者や報道陣が詰めかけ、ネットで有料配信もされるプレビューリハーサルが上演された。話題となったキャストだが、主役の靑音海斗役の加藤和樹さんをはじめとした、初音未来役の石田晴香さん、鏡音鈴役の市川美織さん、鏡音錬役の鳥越裕貴さん、巡音流歌役の富田麻帆さん、朱音鳴子役の長谷川愛さんのボーカロイドファミリーはもちろん、脇役も非常に豪華な演者がそろった。鬼龍院曾良役の岸祐二さん、桂木陸役の高崎翔太さん、ドクター役の湯澤幸一郎さん、“みるくほうるカフヱ”マスター役の小林健一さんと、個性豊かで実力派の俳優が脇を固めている。
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●イケメンな海斗にウットリ ミクもかわいい
西暦2010年、和暦大正100年を翌年にひかえた99年。ここは今もなお大正時代が続く平行世界。地球的大災害“大正兇変”により、一時は絶望の淵に瀕したこの世界は“千本桜”により平穏を取り戻すことができた。しかし、“千本桜”誕生には大きな秘密があった。長き時の流れの中、生じつつある新たな歪み。夜な夜な帝都を恐怖に包み込む“影憑き”。そして彼らを退治する“神憑き特殊部隊 桜小隊”。桜小隊隊長、靑音海斗は“千本桜”誕生の秘密とクーデターを画策する軍部の陰謀に巻き込まれていく……。
既に数えきれないほどのイラスト、楽曲がユーザーの手によって誕生しているボーカロイド。その中でも上位の人気を誇るのが『千本桜』だ。一度聴いただけでも記憶に残るような印象的なメロディや歌詞の『千本桜』。初音未来を主人公とした小説化もされているが、このミュージカル『千本桜』は青年・靑音海斗が主人公となったアナザーストーリーである。
本筋はネタバレになるので避けるが、加藤和樹さん演じる靑音海斗の殺陣や歌、ベテラン勢の存在感など見どころが多い舞台であった。加藤和樹さんの海斗は、普段ボカロ曲として描かれるKAITOとは全くの別物で、キリッとしたかっこよさと真面目で不器用な人間らしさが入り混じったキャラクター。AKB48の石田晴香さん、市川美織さんの2人は初舞台ながらもライブ経験豊富なだけあってダンスのキレはさすがのクオリティ。石田晴香さんの演技からはボカロ愛のような気迫も伝わってきた。そして、岸祐二さん、湯澤幸一郎さん、小林健一さんのかっこよさ、不気味さ、コミカルさなどミュージカルの魅力がたくさん詰まった作品となっていた。
●ミュージカル千本桜 詳細
日程:2013年3月13日〜24日 全17ステージ(予定)
会場:銀座博品館劇場
主催:ドワンゴ
協力:アスキー・メディアワークス
特別協力:クリプトン・フューチャー・メディア
原作:『千本桜』 黒うさP/一斗まる
演出:茅野イサム
脚本:三井秀樹
キャスティング:大島樹堂
エグゼクティブプロデューサー:片岡義朗
出演
加藤和樹 石田晴香 / 富田麻帆 市川美織 長谷川愛 /
高崎翔太 鳥越裕貴 /湯澤幸一郎 小林健一 /
岸本康太 押見啓太 大塚航二朗 山口雄二 興梠豪努 吉野めぐみ /
峯尾明日香 佐々木晴花 / 岸祐二 他
ニコミュ第10弾『音樂劇 千本桜』 公式サイト
http://info.nicovideo.jp/nicomu/senbonsakura/
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