■そもそも『Burning Man(バーニングマン)』とは?
改めて『Burning Man(バーニングマン)』について説明したい。このイベントは前述の通り、ネバダ州にある砂漠にて行われ、思い思い自由気ままに"生活"をしていく、……と、これだけでは全くピンと来ないだろう。更に「金銭での取引や物々交換の禁止」、「傍観者となってはならない」等のいくつかのルールを守った上で、水も電気もガスもない広大な砂漠で生きていかなければならない、と聞けば更に混乱するに違いない。なんで、わざわざそんな事をするの?、どうやって生活していけばいいの?と疑問に思うと方もいるだろう。簡単に言えばgive&giveの精神で互いを尊重し生きていくのだ。詳しい説明は文末のURLや後述するイベントなどを参考にしてもらいたい。
■本家を超えた、露天風呂最高!
さて、バーニングジャパンに話を戻そう。ここ日本において、バーニングマンの世界を表現するのは正直難しい。「そもそも砂漠らしい砂漠が日本にないじゃん」というのが即座に指摘される点だろう。しかし、実はそんなことはどうでもいい。バーニングマンにおいて大事な部分は、そういう物理的な側面ではなく、精神的な部分だからだ。一応補足するが「砂漠という過酷な環境が精神面への影響を与えるのだ」という"ツール"としての大事さには記者も激しく同意だ。と話は横道に逸れたが、今回のイベントは"第0回"と銘打たれ、色々と実験的な部分も多く見受けられた。そんな中、非常に素晴らかったものとして挙げたいのが露天風呂の存在だ。今回、記者自身が活発にコミュニケーションを図れた場所が2つあり、その内の1つがこの露天風呂だった。(もう1箇所は焚き火で酒を飲んでいた時でした)
というのも今回のイベントでは、どうにも他者との距離を感じるシーンが多々あったのだが、露天風呂はその壁を取り払ってくれた。裸の付き合いとは良く言われるが、日本において開放的な時間を共有しうる場所として、これほど優れたものはないのかもしれない。と、同時に思うのが、やはりこれも「ツール」に過ぎないということだ。砂漠と露天風呂、およそ対極な「ツール」ではあるが、結果として同じ物を得られるのなら利用しない手はない。バーニングマンを日本でそのまま踏襲する必要はないし、そもそも不可能だ。ならば何を教訓とし何を生かしていくのか、その中の一つの「ツール」としての露天風呂はアリかもしれない。
■早朝にはManに火が付けられた
バーニングジャパンの目玉となったのが、バーニングマンを語る上で外せない「Man Burn(マンバーン)」だ。バーニングマンとは異なり、朝5時頃から始まり、有志のファイアーダンスチームが彩りを添える。まだ日も昇っておらず暗闇の中で時に躍動的に動く炎の色彩はとても幻想的だ。その後、川べりに佇む"Man"への点火が行われ、足場からゆっくりと燃える"Man"が崩れ落ちた頃には朝を迎え、それを契機に我々は帰路についた。
■今後への課題は多いがまずスタートしたことが凄い
と、長々と語ったが勿論、主催側では今後への課題も多く積み上がっていることだろう。だが、まずは行ったことへの敬意を表したい。正直に言えばバーニングマンは色々な側面があり過ぎて記者自身も「バーニングマンとはこうだ!」と言い切ることなど出来ない。面白いものを何でも貪欲に飲み込んで自分のものにしてしまうし、そもそも「それは無駄だ」・「これは意味がない」という視点がない、いやむしろ高く評価されたりと非常に厄介なイベントなのだ。となればイベントの継続はトライ&エラーの連続となるだろう。また来年(いや再来年でも4年に1度でも)、イベントが開催されるのを心より願いたい。
■日本のバーニングマンイベントは他にもある
噂が噂を呼んだ「バーニングジャパン」であるが、日本のバーニングマン関連のイベントはそれだけではない。11月2日(金)20時には新宿ロフトプラスワンにて『バーニングマンナイト』というイベントも開催される。去年・今年と日本から参加をしたメンバーが現地ネバダのBRC(ブラックロックシティ、バーニングマン開催中にだけ出現する街)にて撮影した動画や写真を厳選して御紹介。自身の体験談などを語っていく中で、バーニングマンの魅力の片鱗を伝えていこうというイベントだ。過去に参加をされた方は懐かしむ形で、これから参加をしてみたい方や、そもそも「バーニングマンさっぱりわからねぇ」という方は知るキッカケとして是非参加をしてみて欲しい。
■バーニングマンナイトイベント情報
毎年米国ネバダ州の砂漠で行われているお祭り『バーニングマン』2011-12の2年間に渡り取材した120時間の動画と4000枚の写真から厳選!バーニングマンの一週間を新宿で追体験!
【出演】ひろゆき・周二郎探検隊・ひげおやじ・ひらD
Open 19:00 / Start 20:00
前売¥3000 / 当日¥3500(飲食代別)
■関連記事
Huawei、”Ascend Dシリーズ”の新モデル「Ascend D2」の概要を公開、5インチHDディスプレイ・クアッドコアプロセッサ・Android 4.1(Jelly Bean)搭載
-
山根一眞氏「東京のそうじ」と奇妙な一致点……佐野眞一氏の「パクリ疑惑」に迫る(第6回)
-
一覧へ
-
mixi初のユーザー交流イベント『ユーザーファーストウィーク』参加予定の方からの情報提供をお待ちしております