卵から孵化したばかりのウミイグアナの赤ちゃんがヘビの大群に追われる衝撃映像を覚えているだろうか。そう、2017年3月にNHKスペシャルで放送された『プラネットアースⅡ』、「島」編の一場面だ。放送直後からネットでも話題を呼んだ大自然ドキュメンタリー番組に演出疑惑が持ち上がった。
イギリスメディアの『デイリー・メール』によると、ロンドンで開催中の映像関連業界向けセミナーにおいて、件の「島」編を担当したBBCのプロデューサーが、「イグアナがヘビから逃れるシーンは別に撮影されたいくつかの映像をつなぎ合わせて作った」ことを自ら明かしたという。「イグアナとヘビは思い通りに動いてくれない。連続性のある最高のシーンを作成するために、2台の連なったカメラの映像を編集するのが良かった」とも付け加えたとしている。
このように悪びれることなく講演会で語れるということは、この程度の“演出”は常態化しているということなのだろう。ドキュメンタリーとは「取材対象に演出を加えることなくありのままに記録された素材映像を編集してまとめた映像作品」と定義される(Wikipedia)が、映像を鵜呑みにするのは禁物。常にツッコミを入れてやるぐらいの心構えで見ていたほうがよさそうだ。
【動画】Iguana vs Snakes – Planet Earth II
https://www.youtube.com/watch?v=Rv9hn4IGofM[リンク]
1話あたりの制作費が1億円を超えるとされる大自然ドキュメンタリー番組でも、場面の前後を入れ替えたり、別録りした音を当てはめたりする程度の編集は当たり前。同一個体が岩場に逃れるまでを追ったように見えるこの映像の裏には、実は何十匹ものイグアナの赤ちゃんの犠牲があった?
画像とソース引用:『YouTube』および『Daily Mail Online』より
http://www.dailymail.co.uk/news/article-4601384/Iguana-scene-Planet-Earth-II-caught-fakery-row.html#comments[リンク]
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