トム・クルーズが、コカイン満載の小型機を操縦し、郊外の住宅地に激突させる。ドラッグの密輸を描いた、米ユニバーサルの映画『American Made(原題)』のワンシーンだ。
コカインまみれで航空機から這い出た彼は、とぼけた表情で「君たちは僕を見なかったんだよ」と言いながら、子供たちに現金を渡す。
クルーズは、1980年代の操縦士でありドラッグの密輸業者でもあったバリー・シールを演じている。彼はナレーションで「僕はCIA、DEA(麻薬取締局)、そしてパブロ・エスコバルのために、ドラッグを密輸していた」と語る。
2年前の2015年の9月、本作のクルーを乗せた航空機がコロンビアの撮影現場に激突し、2名が死亡し、1名が重傷となり、大見出しの記事になった。地元当局によると、航空機は双発のエアロスターで、悪天候が原因だった。
事故当時、クルーズはすでに撮影に入っていたが、事故を起こした航空機には乗っていなかった。ユニバーサルは昨年8月に、本作のタイトルを『Mena(原題)』から『American Made(原題)』に変更し、公開日も2017年の1月6日から2017年の9月29日へと遅らせた。
本作は、映画『オール・ユー・ニード・イズ・キル』に続くクルーズとダグ・ライマン監督の最新のコラボレーションとなる。このクライム・スリラーには、ドーナル・グリーソン、ローラ・カーク、ジェシー・プレモンス、ジェイマ・メイズ、サラ・ライト・オルセン、ケイレブ・ランドリー・ジョーンズらも出演する。
『American Made(原題)』のトレーラーは下記から。
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