東京をくまなく巡る大動脈、首都高速道路(以下首都高)での交通事故を減らすことを目的とし、思いやりをもったドライバーを増やそうというプロジェクト『東京スマートドライバー』が5周年を迎え、発起人で映画『おくりびと』の脚本を担当した放送作家の小山薫堂さんが特別監修したショートムービー『Share Smile』完成発表会が、2012年10月20日に開催された『モータースポーツジャパン2012』会場の特設ステージで開催されました。
イベントには小山さんだけでなく、首都高速道路代表取締役社長菅原秀夫さん、タレントでモータースポーツジャパンスーパーバイザーの近藤真彦さんも駆けつけ、トークショーも実施。首都高でのレース開催の可能性についての話題が飛び出したほか、安全運転についても様々なポイントが語られました。
一般賛同者10万人・賛同会社30社・全国28団体まで運動が広がった『東京スマートドライバー』。その記念として制作された『Share Smile』は、女優の門脇麦さんが演じる女性が首都高を運転するうちにやさしい気持ちを取り戻していく、といったストーリー。ムービーには、俳優の八嶋智人さんや音楽家のパラダイス山元さんらが出演しており、運転している間にも知らず知らずのうちにドライバー同士のコミュニケーションがあることが、脇を固める個性的なキャラクターとともに印象の残る内容になっています。
また、劇中に出てくるメッセージ入りの横断幕は、実際に首都高9か所に掲げてられているとのこと。運転中に探す楽しみもあり、主人公の気持ちを追体験することもできそうです。
トークでは、近藤さんが『東京スマートドライバー』について「やさしいドライブというテーマには賛同できますね」と述べ、「子どもと一緒に乗る場合は、親がしっかり見ていることも大事だと思います」と、同乗者への思いやりの大事さを強調。また、具体的なドライブでの注意点として、「バックミラーを確認する癖はつけて欲しい。最近よく自転車に乗るので感じるのですが、ドライバーにはウインカーを出して早く意思表示してほしいですね」と2点を挙げていました。
また、首都高がレースサーキットとして使われる可能性についてにも話題が及び、「スリリングで魅力的なサーキットになると思う。モナコのようにグラベルがないから、レーサーは大変ですね」と話しました。
また、イベントでは『東京着ぐるまコレクション』を開催。車に乗る楽しさを表現するため、“車を着る”というコンセプトのもと、ダンボールで作った車を装着した人が全国から結集し、小山さんと山元さんが特別審査員として参加しました。
中でも、山梨からやってきた2人組の姉弟がハロウィン仕様で登場した際には大きな歓声が。着ぐるまだけでなく、コーディネートまでハロウィンらしいスタイルでまとめたかわいらしい姿に、小山さんや山元さんも笑顔で迎えていました。
『東京着ぐるまコレクション』には、福岡県のローカルアイドル青春女子学園の森川あいりさん、石井あきこさん、美浦さくらさん、林田ももこさんも参加。ステージも披露し、イベントに花を添えます。この日の参加者の中から、折りたたみ式スポーツカー型着ぐるまを身に着けた山形スマートドライバーがグランプリに選ばれ、イベントは終了しました。
「コミュニケーションの力できっと事故は減らせる!」というメッセージを広める『東京スマートドライバー』。首都高だけでなく、ドライビングをする際には欠かさず思いやりの気持ちを忘れたくないもの。ショートムービーを観て、車を運転する際の気持ちについて、一度思いを巡らすきっかけにしてみてはいかがでしょうか。
東京スマートドライバー公式サイト
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