ドラマ『わにとかげぎす』(古谷実原作)では、連続ドラマ初出演の有田哲平が「38歳童貞独身の中年」を演じることでも話題となっています。
有田演じるショボクレ警備員・富岡ゆうじのもとに転がり込んだホームレスのオヤジを執拗に追いかけるのが、DOTAMA演じる闇金の取り立て屋・島田社長と、ACE演じる部下・堀田。
インテリやくざ風の島田と、血の気が多い半グレ狂犬の堀田という役どころに、なぜHIP HOPアーティストが起用されたのでしょうか。
プロデューサーの峠田(たわだ)氏は次のように語っています。
「お二人の言葉を発する独特のリズムや声の使い方が大好きでオファーしました。某番組も大好きなんで。セリフという縛りの中で演技として、どんな表現をしていただけるのか、本当に楽しみだったのですが、想像を超えていました。アドリブの芝居にも強いなという印象で、まだまだ撮影シーンも残っているので、どんどん暴れまわってほしいなと思っています」
古谷実作品に出てきそうなボーダーラインなキャラクターたちを表現するのは、一筋縄ではいかなさそう。しかし、狂気を描くためにキャスティングされた“フリースタイルの実力者たち”の活躍には期待がかかります。
DOTAMAのコメント
ドラマ出演の話を聞いたときは、うれしかったです。
原作も以前から読ませていただいていたので、感激でした。しかも、多才で素晴らしい個性をお持ちの有田さんと、ご一緒させていただいて光栄でした。
お芝居は、普段のLIVEで自分の歌詞を発しているので違和感はありませんでしたが、ステージと違い、音が鳴っていないことにやや緊張しました。
つたない演技ですが作品の世界観を損なわないよう、全力で臨みました。
ACEのコメント
ラッパーの僕が今回ドラマに出させていただくことになり、とてもありがたいことだと感じています。音楽とは違う、テレビドラマというステージで活躍できるチャンスを頂けるのは本当に嬉しいことです。
とにかく分からないことだらけだったので、本読みのときからそわそわしてました。
(中略)
台詞を言うのは、恐怖でしかなかったですね。タイミングを間違えたらどうしよう、とかいろいろ悩んでしまって。いつもとは土俵が違うので、ミスを恐れた部分がありましたけど、思い切りやりました。
主演の有田さんや光石さんのお芝居は、臨機応変に工夫されていていろいろ勉強させていただきました。これまでは舞台を含めて悪役しか演じたことがないので、今後は爽やかな役とか、スーツ着て正義感にあふれた人物なども演じてみたいですね。
7月クールの放送予定
『わにとかげぎす』、原作の魅力はもちろんキャスティングにもひねりが効いた仕上りの模様です。放送が待ち遠しいところですね。
番組概要
タイトル:テッペン! 水ドラ!!『わにとかげぎす』
放送枠:毎週水曜深夜23時56分~24時26分 (7月クール)あらすじ:
深夜のスーパーマーケットで警備員をしている富岡(有田哲平)は、日々の生活に疑問と不安を覚え、孤独は罪だと自覚する。ある夜、流れ星に「友達が欲しい」と願うものの、現れたのは、富岡に一目惚れする謎の隣人女性・羽田(本田翼)。その気持ちに全く気付かない“最強に最弱な男”富岡。果たして二人の恋は始まるのか――。
さらに、人生放浪者と称するホームレスのオヤジ(光石研)の出現や、「お前は一年以内に頭がおかしくなって死ぬ」という謎の脅迫状により、富岡の人生は一変していく……。
(C)TBS
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