『アベンジャーズ』シリーズのマーベル・スタジオ最新作『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:リミックス』が現在大ヒット上映中。映画を観た人からは「思い切り笑えて思い切り泣ける!」と絶賛の声多数の超絶クール&ハッピーな作品となっています。
本作の魅力はたくさんあれど、なんといっても注目なのが個性的なキャラクターたち。本作から登場する「マンティス」は相手に触れただけで感情が分かる能力がある新キャラクター。天然で不思議ちゃんという新たな個性がガーディアンズの世界観をさらに盛り上げます。
マンティスの日本語吹き替えを担当したのは、女優の秋元才加さん。クールでキリッとした印象の強い秋元さんですが、ふんわり天然ちゃんのマンティスの声を見事に演じきっていて筆者も大感激! 本当に素晴らしいのでぜひ聴いていただきたいです。
―日本語吹き替え版、ものすごく楽しかったです!
秋元:ありがとうございます!
―マンティスの声の演技は難しくなかったですか?
秋元:ナレーションとか少しづつやらせていただいていたのですが、今回マーベル作品では初めてで。いつかやってみたいと憧れはありました。本業の声優さんである、山寺さんの職人技にとても感激して、すごさを学べましたし、声をあてるだけでキャラクターの印象が変わったり、本当に命を吹き込む作業なんだなって。お芝居をする仕事に携わらせていただく身として、とても成長させていただきました。
-マンティスというキャラについて、第一印象はどう思われましたか?
秋元:まず、すごくキーマンだなと思いました。あと、「醜くて愛されれば本当の愛だ」というドラックスのセリフがありましたが、その通りだなと思って。マンティスは正統派な可愛さじゃないキャラクターで、私もそういう所に共感できるってのがあって。どちらかというと私も正統派ではなくて、好きな人は好きっていう見た目だと思うので(笑)、そういうところでは共感しちゃう、ちょっとマンティスに似てるのかなって。
―音響監督からのこういう風に演じてほしいという指示はありましたか?
秋元:原作を観て、原作に合わせた声を吹きこむものだと思っていたのですけど、日本のディレクター(音響監督)さんの「こういう風にしたい」というキャラクター付けがそれぞれあるみたいで。「マンティスは不思議ちゃんで天然で三歳児のようなピュアさを持ち合わせている。少女のような心を持っている そういうイメージで演じてみたください」言われて。私の普段の声質だと、マンティスのキャラクターって全然違うというか、イメージじゃないと思うんですね。
―私も最初聞いた時は秋元さんはかっこいいキャラクターのイメージだったので、驚きました。
秋元:私も最初はちょっと驚いたんですけど、せっかくいただいたチャンスなので、自分の中で不思議天然系に聞こえるように声色を探しながら、なるべく高い声でゆっくりゆっくり話す様に心掛けました。
―また「天然」だけではなく「三歳児のように」ってすごく特殊ですよね。
秋元:そうですね。なので、ただゆっくりしゃべるだけでなく、その中に、異世界の生物を初めて知る好奇心とかワクワク感をだしてほしいって言われました。声のお仕事って、やっぱり細かなニュアンスが難しくて。
-マンティスはドラックスとのからみも面白かったです!
秋元:マンティスは何が悪いのか分かっていないのが面白いですよね(笑)。私は普段はトントンと早口でしゃべっているタイプなので、話がかみ合わないっていう感じが分からなくて。一人で録音させていただいたので、間の感じが分からない時は「自分でジャッジしちゃいけない、新しい扉だから全てプロの方にお任せしよう」って思って、出来上がりを楽しみにしていました。
-完成したものをご覧になっていかがですか?
秋元:自分の声ばかり追ってしまって、皆さんにはどういう風に聞こえるんだろってドキドキばかりしていました。自分だと自分の声だと思うので、
まずはみなさんの耳の中にすんなり物語の邪魔をせずに声を吹き込めたなら、第一目標はクリアかなって。
すごく大きな作品ですし、マーベルファンの皆さんにとって大事な作品なので、邪魔をしたくない気持ちがすごく強くて。このお仕事が決まった時、最初はすごく浮かれていたんですけど、だんだんプレッシャーを感じて。作品のファンの方々はシビアだと思うので、その中でもよかったって言ってくれる方が少しでもいて、次に繋がればすごくうれしいなって思います。
-私は個人的にマーベル作品の様に見所の多い映画は、日本語吹き替えで観たほうが分かりやすく楽しめるのではないかと思っていて、本作の日本語吹き替えも楽しみにしていたので、秋元さんのマンティスが聞けて、本当に素敵でした。
秋元:そう言っていただけると本当に嬉しいです! ありがとうございます。私は映画をいつも字幕で見ることが多くて、今回吹き替えで観てみて確かに吹き替えのほうがより映像に集中できるなと思いました、吹き替えには吹き替えの面白さがあって、字幕には字幕の面白さがある。同じ作品でも、国によってニュアンスが違ったりして面白いなあと。
-秋元さんは本作への参加をきっかけにマーベル作品をご覧になりはじめたということですが。
秋元:最初に観たのが『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』で、友達には「珍しい」って言われました。私は本当に最初の1本だったんで、その珍しさが分からないんですけど(笑)。そこからマーベルの今までの作品を全部振り返って勉強しようと思って、『アイアンマン』から始まって、順番に昨日は『アイアンマン3』を観ました。他の作品を観ると、『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』ってアクションだけでなく音楽が大事だったり、キャラクターもアライグマや木が出てきてすごく面白いんだなってことに気づいて。正統派じゃない面白さが魅力的だってすごく思いました。
-女の子ってなかなかマーベル作品って「難しそう」って敬遠しがちだったり、最初のとっかかりが難しいですよね。でも『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』はポップだからピッタリだと思います。
秋元:どうしてもかたいイメージがあったんですよね。でも、キャラクターがかわいい!とか音楽がかっこいい!とか、そんな女子っぽいとっかかりで良いんだなって。こうしてお仕事できっかけをいただいて、他の作品を観ると全てがつながっていて。伏線担っている部分もマーベル作品の魅力だと知りました。
-ガーディアンズメンバーのアベンジャーズ参戦も決定していて、今後マーベル作品に切り込んでいくと私もとても楽しみなのですが、絡んでみたいマーベルキャラクターっていますか?
秋元:ブラック・ウィドウはしゃきしゃきバイクを乗りこなしていてかっこいいですよね。あとはハルク! ハルクがが暴れて誰も止められなくなっても、マンティスだけは「どうしたのー?」みたいな感じでひとりボケっとしてそう(笑)。
-さらにマンティスはハルクを眠らせることが出来そうですよね(笑)。今後も秋元さんの声の演技を聴きたいのですが、こういうキャラクターを演じてみたいというのはありますか?
秋元:今回、自分の想像できない役がいただけて、未知の扉を開けてもらった気がするのでまた次にチャンスをいただけたら、想像できないかわいいキャラクターとか、動物とかもいいですね。あとセクシーなお姉さんみたいな! 実際に声のお仕事をやらせていただいて、声って無限だな、声の力ってすごいんだなって思いました。今後は自分の声をもっともっと大事にして、武器にしていきたいと思っています。
-今日は楽しいお話をどうもありがとうございました!
【動画】マンティス役の秋元才加さんコメント『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:リミックス』
https://www.youtube.com/watch?v=IRgciA3EAak [リンク]
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