テレビの生放送中にキャスターが自殺――。このショッキングな出来事は1974年、アメリカ・フロリダ州で実際に起こった事件です。彼女の名前はクリスティーン・チャバック。家庭用ビデオが普及する以前だったため自殺映像が世間に出回ることはなく、事件は都市伝説と化しています。
そんな、キャスター、クリスティーンと彼女を演じようとする女優ケイト、2人の女性の虚構と現実が交錯する異色ドキュメンタリー『ケイト・プレイズ・クリスティーン』が公開されます。
2016年のサンダンス国際映画祭でドキュメンタリー部門脚本賞を受賞したほか、海外映画祭で話題を呼んだ本作。キャスターが生放送中に自殺したというショッキングな事件を演じるため、役作りをする女優ケイト・リン・シールの姿を追い、ケイトが演じることを通じて、事件の真相へと迫っていくスリリングな作品となっています。
役作りのため、生前のクリスティーンの足取りを追うケイト。彼女の住んでいた街へおもむき、髪型や肌の色を似せ、精神的にも肉体的にもクリスティーンへの同化を強めていきます。しかし、その同化が、ケイトにある変化をもたらせ始めて……。
タイムアウト・ニューヨーク誌が、“ドキュメンタリー版『めまい』”と評する衝撃の本作。2017年7月15日(土)アップリンク渋谷にて公開です。
【実際に起きたテレビ生放送中の自殺事件について】
クリスティーンは1974年、フロリダ州サラソタの地方局で、生放送中に突然拳銃自殺した。しかし、家庭用ビデオが普及する以前 だったため、自殺映像が世間に出回ることはなく、事件は都市伝説と化している。放送を録画したテープは、当時のテレビ局社長が 金庫に保管している、という噂もあるが真相はいまだ闇の中だ。人々の記憶が薄れてゆき、当時の映像記録もない中で、彼女が自殺に至った背景は未だに謎につつまれている。
【動画】ケイト・プレイズ・クリスティーン インターナショナル版予告
https://www.youtube.com/watch?v=LSPkixRv6p8 [リンク]
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