米ケーブルテレビ局HBOは、テレビシリーズ『ゲーム・オブ・スローンズ』の複数のスピンオフ企画を進めるために、4人の異なる脚本家と契約を交わした。
高品質の番組を提供する同局は、企画開発の具体的なスケジュールは出来ていないと語る。広報担当は、「我々は、脚本家たちと我々の開発が必要とするだけの時間を費やし、脚本が出来上がった時点で状況を判断する」と、語った。
4人の脚本家には、マックス・ボレンスタイン(映画『キングコング:髑髏島の巨神』)、ジェーン・ゴールドマン(映画『Kingsman: The Golden Circle(原題)』)、ブライアン・ヘルゲランド(映画『レジェンド 狂気の美学』)、カーリー・レイ(テレビシリーズ『MAD MEN マッドメン』、テレビシリーズ『LEFTOVERS/残された世界』)が名を連ねる。ゴールドマンとレイは、小説家で『ゲーム・オブ・スローンズ』シリーズのクリエイターであるジョージ・R・R・マーティンと仕事を共にする。
同シリーズのエグゼクティブ・プロデューサー兼ショーランナー(番組責任者)であるD・B・ワイスとデヴィッド・ベニオフは、マーティンとともに4つの企画に携わるが、脚本は執筆しない。
HBOの歴史上、最も視聴された『ゲーム・オブ・スローンズ』シリーズのスピンオフ企画は、数年に渡り憶測の的となっていた。ここ数か月において、HBOの重役は、同局がマーティンによるベストセラー・ファンタジー小説をもとにした脚本のアイデアを開発するために脚本家を探していることを内密に認め始めていた。
テレビ批評家協会の夏のプレスツアーにて、スピンオフ企画の可能性について問われたHBOの番組編成責任者ケイシー・ブロイズは、「我々はその件について議論してきた。私は反対していない。しかしもちろんのことながら、スピンオフは独創的に意味を成さなければならない。私は、彼ら(ワイスとベニオフ)が製作開始までにまとめあげることができるのか定かではない。スピンオフ製作はとても困難だ。彼らはもうじき製作を開始するが、私はこの件についてオープンマインドだ。関係者は反対しなかったが、確かな計画やそれに似たようなものは今のところ存在しない」と、語った。
同シリーズのシーズン7(第七章)となる『ゲーム・オブ・スローンズ 第七章』は、7月16日に全米初放送の予定だ。同番組のプロデューサーが求めた天候による製作状況により、新シーズンの初回放送は通常の4月から延期となった。新シーズンは、7つのエピソードにより構成されており、ワイスとベニオフがすでに脚本を書き始めている、シーズン8(第八章)にあたる最終章は、6つから8つのエピソードにより構成される予定だ。
シーズン6(第六章)の最終話は、放送局や一般的なケーブルテレビ局と比較すると少規模なHBOの視聴者数からすればきわめて高い数字で、シリーズ最高となる一晩で890万人の視聴者を獲得した。同局によると、シーズン6(第六章)は複数の視聴方法で平均2330万人の視聴者を獲得した。