伝説的ファンタジー・キャラクター、“オズの魔法使い”を豪華キャスト&スタッフ陣で映画化した映画『オズ はじまりの戦い』。数奇な運命に導かれ、一人の男が偉大なる魔法使いになるまでを描くアクション・ファンタジー大作は全世界で注目を集めており、20日は主演のジェームズ・フランコ、レイチェル・ワイズ、サム・ライミ監督がジャパンプレミアに登場。集まった1,000人超のファンに作品をPRしました。
世界的なファンタジーの名作の実写化、カラフルな世界感などから「ファンタジー過ぎてちょっと苦手かも?」と思っている方もいるかもしれません。しかし、本作のメガホンをとったのは鬼才サム・ライミ監督。『スパイダーマン』3部作を手がけ、今やスター監督の仲間入りを果たした監督ですが、デビュー作『死霊のはらわた』に代表される様に、ホラー・スリラー映画ファンからのカルト的な支持を受ける人物でもあります。
今回は、3/8(金)の全世界同時公開を前にジャパンプレミアで一足お先に作品を鑑賞した筆者が、そんな“ホラーなサム・ライミ”ファンの為の、『オズ』の見所ポイントをご紹介します。
●フィギュア化熱烈希望! “南くんの恋人”的可愛さの「陶器の少女」
本作に登場するキャラクターの中で、日本の観客、特にオタク気質を持つ男性の注目を集めそうなのが「陶器の少女」。サム・ライミ監督自身、「陶器の少女は、間違いなく気に入ってもらえるでしょうね!」とも話している“彼女”は、その名のとおり、陶器で出来た少女。邪悪な魔女の攻撃で孤児となり、怪我をして泣いていたところを、オズに助けられるのだが、小さくで華奢な体が傷つき、家族を失って悲しみにくれる姿はとても可哀相で、映画の中の物語だということを忘れて「ひどい魔女だ!」と、魔女への怒りの感情が湧き出てくること必至です。
その後、元気を取戻してオズの旅についていきたい! と“ごねる”姿のギャップも◎。声を担当したアメリカの天才子役ジョーイ・キングのキュートな演技と共に堪能してください。この陶器の少女、フィギュア化したら絶対アリです! オズの肩に乗ったり、腕にしがみつくシーンは、何となく『南くんの恋人』を連想したり、しなかったり……。
筆者は、翼の生えた猿・フィンリーがお気に入り。小さいお猿なのにホテルマンの格好をしていて、オズの荷物を持ってくれたりする超いいヤツなのだ。
●大人でもビビる! 魔女や魔法のダーク描写
上は、先日解禁となった主要キャラクター画像。ファンタジー超大作を思わせる美麗なヴィジュアルには違いないのだが、どことなく影があるというか、ダークな雰囲気が漂っている所に注目。『スパイダーマン』シリーズでも、敵キャラやクリーチャーの描き方が本気で、ちょっと恐かった思い出がある人もいるでしょう。本作でも、サム・ライミ流のダーク演出が垣間見え、大人でも心から楽しむことが出来るのです。
●嘘から出た真、身から出たさび。オズのほろ苦い成長物語
『オズの魔法使い』をはじめ、長年語り継がれてきた童話には必ず人生の教訓が存在する。本作は、財宝と美人の魔女に目がくらんだオズが、伝説の魔法使いのフリをすることから物語がスタートするが、魔女に破壊された街を見たり、怪我をした陶器の少女を助けたことで、次第に本当の正義感が目覚めていく。
口ばかりのペテン師オズが、初めて感じる“罪悪感”。様々な出会いによって大切なことを学んでいく姿。作品の中では、もちろんファンタジー要素たっぷりに描かれてはいるが、根底にあるメッセージ性は、現代に生きる私たちも決して無視出来ないもの。オズを演じるジェームズ・フランコがまた素晴らしく、表情の変化にも注目。
大人が楽しめる骨太の映像美、しみるメッセージ性、そして“萌え”までつまった映画『オズ はじまりの戦い』は、ぜひ劇場でご覧ください!
オズ はじまりの戦い
http://www.disney.co.jp/movies/oz-hajimari/
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