2017年4月29日・30日にわたって開催された『ニコニコ超会議2017』。さまざまなエリアの中でも最もカオスだったのが“超まるなげひろば”。削除された動画を供養すると称した墓から、闇市感のあるブース、怪しげではあるが大真面目な研究発表まで、ある意味『ニコニコ』の濃さが凝縮された空間になっていました。ここではその一部を紹介します。
削除動画の墓場では、その公開年から削除年が記載され、その内容を簡単にまとめられており、在りし日の姿を思い起こされます。とりわけ、2013年に公式ながら削除された『おそ松さん第1話「復活!おそ松くん」』までラインナップされていたあたり、『ニコニコ』の歴史の1ページになったのだな、と感慨深くなります。
各所に出没する『自宅警備隊 宅外派遣本部 N.E.E.T.』。黒いカーテンに覆われたブースから、なぜかバンド一式が揃っており、筆者が訪れた時には謎ビートなキーボードが弾かれて、中央にクッションを抱いて身じろぎしない隊員の姿がありました。
『東方Project』の名曲「エピクロスの虹はもう見えない」で再生数360万を超える数字を叩き出しているアキバ系ヴァイオリン奏者TAM氏はブースで生演奏。“超ゲームエリア”や“超音楽祭”と同じ9~11ホールで、ヴァイオリン一本で戦う気概は素晴らしいの一言。
その名も『ようこそジャとりパークへ』と名付けられたブースでは、ハンドルを回してトリにぶつかるとスコアが上がるというゲームを遊ぶことができました。地味に高度なシステムなのでは……?
岐阜県関市の『関アウトドアズナイフショー』で市長賞を受賞したという北村竹二氏のブースでは、彩りがRPGの武器を思わせる美しいナイフが出品。展示もオシャレでした。
女装の研究・実践を行っているあしやまひろこさん率いる『テクノコスプレ研究会』は、ウェアラブルLEDサイネージ衣装“Color Girl”を出展。内蔵制御ユニット“Jewel Box”により、約6000個のLEDによりスカートがフルカラー自発光によって色が変わり、障害物や着用者の動きに制限なく稼働できるだけでなく、無線モジュールによって制御も可能になっているのだとか。かっこいい!
この他にも、ガチからベタまであらゆるパフォーマー、出店者によってカオスな空間となっていた“超まるなげひろば”。運営が本当に丸投げをしたことによって現出された自由さは、いつまでも『超会議』に残ってもらいたいものです。
ニコつく2017(『ニコニコ超会議2017』公式サイト)
http://www.chokaigi.jp/2017/booth/nicotsuku2017.html [リンク]