4月20日から23日にかけて開催中の『島ぜんぶでおーきな祭 第9回沖縄国際映画祭』。22日、『ミハマ7プレックス』 (北谷町)にてドラマ『兄に愛されすぎて困ってます』特別編集版の舞台挨拶が行われ、キャストの土屋太鳳さん、片寄涼太さん(GENERATIONS from EXILE TRIBE)が参加しました。
小学館『Sho-Comi』にて連載中の大人気少女マンガを実写化し、6月30日には映画版の公開も予定している本作。この日は、映画版の前夜祭であるドラマ版が特別編集版で一挙上映。
告白12連敗中、恋に恋するモテない女子高生・橘せとか役を演じた土屋さんと、突如としてモテキが訪れたせとかを想う血のつながらない兄・橘はるか役を演じた片寄さんが登場すると、劇場に集まった300人の観客から大きな歓声が上がりました。
――まずはお集りいただいた皆さんに一言いただけるでしょうか。
土屋:橘せとかを演じました土屋太鳳です。皆さんが観終わった後ということで、直後の舞台挨拶は緊張するんですが、いかがでしたでしょうか。せとかとはるかは海と一緒に育ったので、美ら海に守られている『沖縄国際映画祭』に参加することができてとても嬉しく思っています。
片寄:橘はるか役を演じた片寄涼太です。皆さん、本日はお越しいただきありがとうございます。なかなか舞台挨拶という経験もないので、とても新鮮な感じなんですけども、皆さん、『兄こま』楽しんでいただけましたか? キャストやスタッフの皆さんと一緒に愛情を注いだ作品なので、これから公開に向けてたくさんの方に届けられるように、皆さんのあたたかい応援をいただけると嬉しいです。
――今作への出演が決まった時はどのような気持ちでしたか?
土屋:本当にプレッシャーがあって、今でも続いていますけど、私は原作のせとかちゃんと外見も性格も真逆なんですね。だから、私が演じることで原作に失礼になっちゃわないかなとか、台本を見る度にどうしようと思って……。でも、原作のせとかちゃんって、たまに3頭身とか2頭身にデフォルメされた姿が出てくるんですよね。コミカルな場面の時に。あれを見て、これなら少し近付けるかもしれないと思って、そこから少しずつせとかちゃんの心に手を伸ばしていくことができました。
片寄:自分はほとんどお芝居の経験がなかったので、果たして自分で良いのかという気持ちはありました。ただ、自分だけでなく、GENERATIONSというグループも含めて知っていただくチャンスかなと思って、自分らしく精一杯、一つひとつクリアしていく……クリアできたかも分かりませんが、一からの気持ちで取り組ませていただきました。
――仲の良い兄妹を演じてみて、お互いの印象を教えてください。
土屋:観てくださった皆さんが一番感じられていると思いますが、切ない演技の時に、なんでこんなに切ない目が出来るんだろうと思って。でも、ある時に気付いたんです。私は共演する方が音楽活動をされている時には、必ずライブのDVDを購入して、拝見することにしているんです。どういう表現をされるのかなって、勉強するために。それで、切ない時の目がGENERATIONSで歌っている時のお兄の目にそっくりなんです。ライブって、もの凄くたくさんの方々に向かって、隅々まで感情を伝えるから、こんなに感情が入った目なんだなと思って納得しました。
片寄:演技に取り組む姿勢を学ばせていただく部分がたくさんありました。撮影初日に、「お兄って呼んでいいですか?」って言われて、僕はそういう経験すらなかったので、なるほど、距離を縮めるにはそういうところから入るんだなと勉強させていただきました。
土屋:初日から凄く暑い中での撮影で、(片瀬さんが)日傘を持ってくださったり、扇子であおいでくださったりしてくれました。
片瀬:凄く緊張していたんです。でも兄妹なので、距離を近づけないとダメだと思って。
土屋:コミカルな演技をしつつ、シリアスな場面もあって、さらに感情が大きく動く女の子の役なので、お兄には凄く助けてもらいました。完璧なお兄でした。
――せとかは常に恋にまっしぐらのキュートな女性です。そんな女性についてはどう思いますか?
土屋:素敵だと思います。私は、本当の自分を知るために、いろんな人と出会って、いろんなお話がしたいという気持ちがあるので、少しせとかちゃんと似ている部分もあると思います。せとかちゃんも本当の自分を教えてくれる人を探しているので。
――お兄はせとかに恋をしてしまうという難しい役どころだったと思います。演じるにあたって心がけたことはありますか?
片寄:自分は兄弟がいないので、せとかとの距離感が初めての経験でした。それはそれで良いのかなと思って、せとかに対して愛情を持つためには、自分をさらけ出すことも大切だと思いましたし、撮影以外の時間でパーソナルな部分を話すことで心がつながって、愛情に近いものが生まれたのかなと思います。それが妹に対する愛だったのか、女性に対する愛だったのか、というのは最後まで分かりません。
――物語はドラマから映画へとつながっていきます。少しだけ見どころを教えてください。
土屋:ドラマではお兄がせとかの出生について知るところで終わってしまいますが、そのことを知って、2人がどう変化していくのか、どう揺らいで成長していくのか、という姿が描かれています。恋愛はもちろん、友情や家族の物語として、心を込めて、魂を込めて撮影したので、見守っていただきたいなと思います。
片寄:見どころは、お祭りのシーンです。あまり話せないですが、(男性の登場人物)一人ひとり、お祭りでのせとかへのアプローチの仕方が異なるので、ぜひ誰が好みか選んでみてください。
――最後に、改めて一言ずついただけるでしょうか。
片寄:今日がドラマを観た方々とお会いする初めての機会でした。すごく貴重な時間を皆さんと過ごせたと思います。皆さんの笑顔を見ることができて嬉しかったです。映画公開に向けて、さらに『兄こま』のプロジェクトを盛り上げていきたいので、ぜひ皆さんのあたたかい応援と共に、心に残る作品になれば良いなと思っています。
土屋:今日は短い時間でしたが、土屋太鳳としても、橘せとかとしても、本当に幸せな時間でした。これをスタートに、末永く『兄こま』の世界を愛していただけたら嬉しいです。
劇場版『兄に愛されすぎて困ってます』は、6月30日全国ロードショー。
劇場版『兄に愛されすぎて困ってます』公式サイト:
http://anikoma-movie.jp/
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