今回はうさみのりやさんのブログ『うさみのりやのブログGT~三十路の元官僚の天下りしない生活~』からご寄稿いただきました。
■サイバー戦争だったら北朝鮮が最強らしい
「世界サイバー戦争」って言う本を読みました。
あまり面白い本じゃなかったんですが、ところどころ目から鱗が落ちる内容がふくまれてました。
「核を超える脅威 世界サイバー戦争 見えない軍拡が始まった [単行本(ソフトカバー)]」 リチャード・クラーク(著), ロバート・ネイク(著), 北川 知子(翻訳), 峯村 利哉(翻訳) 『amazon』
http://www.amazon.co.jp/核を超える脅威-世界サイバー戦争-見えない軍拡が始まった-リチャード・クラーク/dp/4198631409
まず前提としてサイバー戦争の定義なのですが、本書では「損害や混乱をもたらす目的で、国家が別の国家のコンピューター、もしくはコンピューターネットワークに侵入する行為」と定義してます。
サイバー戦争は未来の戦争ではなくて、もはや現実のものとなっていて、2007年にエストニアがロシアからのDDOS攻撃で金融ネットワークの機能が麻痺したなんてこともあったそうです。(一応ロシア政府は関係を否定していますが)
もはや人が殺しあうリアルな戦争は経済的に割が合わなくなっているので、国家間の争いはこうしたサイバー分野が活発化していくとされています。特に先進国はインターネット無しでは日常生活もままならなくなっているので、早急な対策を求められています。
さらに(本書によれば)サイバー戦争に限定すると、最強国家は現在でも北朝鮮であるという日本に取って注意すべき事実があります。
現在は攻撃能力に劣るものの、北朝鮮は日本、韓国に人を送り込んで高度なハッカーを育てつつ情報も取り込むことが出来るためサイバー攻撃に関するノウハウを溜め込める環境にあります。(日本にはスパイ防止法すらありませんし)
他方で防御という観点では、未だインターネットがほとんど国内に普及していないのでサイバー攻撃にさらされてもほとんど北朝鮮にはダメージがありません。
この攻撃能力を醸成できる環境と、インターネットに対するインフラの非依存が北朝鮮が将来のサイバー戦争最強国家たる所以です。
サイバー戦争で攻撃の標的になるのは政府施設よりも、交通や金融や電力といった社会インフラ分野です。ハッキングを駆使して、送電ネットワークや電車運行システムや金融ネットワークなどを攻撃することで、社会・経済を混乱に陥れることが出来ます。
今後こういった分野の制度設計にあたっては、「国防」という観点を意識していかなければならなくなるでしょう。
おりしも電力システム改革の方向性について報告書がまとまったようです。
「経産省:電力システム改革の報告書案提示、18-20年までに発送電分離」 2013年02月08日 『Bloomberg.co.jp』
http://www.bloomberg.co.jp/news/123-MHWAKL6S972A01.html
現状では経済的な議論が先行しているようですが、今後は是非国防という観点も交えて検討が行われることを期待します。
執筆: この記事はうさみのりやさんのブログ『うさみのりやのブログGT~三十路の元官僚の天下りしない生活~』からご寄稿いただきました。
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