今年も桜のシーズンがやってきました。「Instagramで見るような素敵な桜フォトを撮ってみたい!」「SNSでたくさんのいいね! が欲しい!」という方も多いのではないでしょうか? けれども、桜って実は美しく撮るのが難しい被写体なのです。
そこで、Instagramでフォロワー数12万以上を誇る、『心を震わせるドラマチック写真術』の著者のNajii(@najii66)さんに、素敵な桜の撮り方を聞いてみました。
キラキラ桜フォトを撮るテクニック
ポイントは「逆光」で撮影して、背景の桜の隙間から漏れた光をぼかすことです。こうすると、簡単にキラキラした桜フォトを撮ることができます。まず主役の桜を決めたら、逆光になるように構図を決めます。次に絞りを開く(F値を小さくする)と、光が丸くぼけてキラキラと輝いて見える写真になるのです。この時、レンズのズームを望遠側にするとよりぼけるのでオススメです。注意したいのは、逆光で撮影すると桜が暗く写ってしまうこと。カメラの露出補正機能で桜が明るくなるように補正するとキレイに見えます。また、背景にする桜は、たくさん重なっていると光がキラキラしないので、なるべく重なりが薄い場所を探すのも重要です。
桜が影になってしまう時はホールレフを使おう
逆光で撮影すると桜が影になって暗くなってしまいます。そんな時は「ホールレフ」という道具を使うと、手前の桜の影がやわらぎ、カメラの露出補正機能で明るくするだけよりも美しく仕上がります。ホールレフの白い面を桜にできるだけ近づけると明るく写しやすいです。
ホールレフは被写体の手前側を明るくできて便利!
ふんわり桜フォトを撮るテクニック
ふんわりさせる方法はいろいろありますが、ソフトフィルターというソフトフォーカス効果を生み出すフィルターをレンズに取り付けると、簡単にふんわり感を作れます。ソフトフィルターはカメラ量販店などで簡単に購入できます。さらに、逆光でフレア(写真が白っぽく、低コントラストになる現象)を画面に入れるのも1つの手。花が暗くならないように露出補正機能で大胆に明るくするとふんわり仕上がりますよ。
家にある塗り薬やラップを活用! 魔法の裏ワザ
ソフトフィルターを持っていない人、「わざわざ買うのもなぁ」という人は、家にあるもので似たような効果を簡単に演出してみましょう。レンズを保護するプロテクトフィルターをレンズにつけている人は多いと思いますが、それに塗り薬やワックスのような油などを塗布すると、ソフトフィルターと似た効果を手軽に得られます。後でレンズクリーナーを使ってフィルターを拭けば、キレイになるのでご安心を。ただし、決してレンズの前玉に直接塗らないように気をつけてください。プロテクトフィルターも持っていなければ、ラップをレンズに被せて輪ゴムで止めて、そこに油を塗るのがオススメです。
塗り薬が手軽でオススメ!レンズに直接塗っちゃダメですよ!
桜の撮り方って色々あるんですね! あなたもカメラを持っていつもとひと味違う桜を撮りにいってみてはいかがでしょうか?
『心を震わせる ドラマチック写真術』
著者:浅岡省一、t.1972、Diggy、Najii、Nana*、別所隆弘、masaya
定価:(本体1,680円+税)
ISBN:978-4-295-00025-9
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(執筆者: インプレスPRスタッフ) ※あなたもガジェット通信で文章を執筆してみませんか