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ゲティ三世の誘拐事件を映画化、リドリー・スコットが監督、ナタリー・ポートマン主演

2017/03/15 21:00 投稿

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誘拐事件をテーマとした映画『All the Money in the World(原題)』をリドリー・スコットが監督し、米ソニーピクチャーズが世界配給する。

デヴィッド・スカルパが脚本を担当した同作は、1973年のイタリアで起きたジョン・ポール・ゲティ三世の誘拐事件を中心にした物語だ。彼は石油王で億万長者のジャン・ポール・ゲティの反抗的な10代の孫で、ジャン・ポール・ゲティは誘拐犯から要求された1700万ドルもの身代金の支払いを渋った。

ナタリー・ポートマンが、ジョン・ポール・ゲティ三世の母ゲイル・ハリスを演じる予定だ。アンジェリーナ・ジョリーが当初この役をオファーされていたが、スケジュールの問題で引き受けることができなかった。

誘拐犯は髪の束と、少年の切断された右耳を家族に送り、身代金を支払うように要求した。ハリスと少年の父親はようやく誘拐を確信し、祖父のゲティが290万ドルの身代金を支払い、少年は6か月後に解放された。彼はイタリアの洞穴のような場所で鎖につながれていた。

本作は、インペラティブ・エンターテインメントが出資とプロデュースを行う。ダン・フリードキンとブラッドリー・トーマスがインペラティブを通じてプロデュースを行い、リドリー・スコット、マーク・ハッファム、ケヴィン・ウォルシュがスコット・フリー・プロダクションズを通じてプロデュースする。クエンティン・カーティスとクリス・クラークもプロデュースを担当し、デヴィッド・ボウベアがソニー側の監修に入る。

スコットは映画『エイリアン』シリーズの6作目で、米20世紀FOXが5月19日に米劇場公開する予定の映画『エイリアン:コヴェナント』の撮影後の編集作業に入っている。プロデューサー陣は、『All the Money in the World(原題)』の撮影を5月にイタリアで開始する考えだ。

スカルパの脚本は、ハリウッドのザ・ブラックリストに掲載されていた。

インペラティブはその他にも、エリック・ロスが脚本を担当する映画『Killers of the Flower Moon(原題)』、スカーレット・ヨハンソン主演のスモークハウス・ピクチャーズによる映画『Tangerine(原題)』、ブラッドリー・クーパー主演の第二次世界大戦を舞台とする映画『Atlantic Wall(原題)』、トレイシー・モーガンとルーク・ウィルソン主演の映画『The Shitheads(原題)』などの製作も手がけている。スコットについてのニュースはデッドライン・ハリウッドが最初に報じた。

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