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舞台『SOUL FLOWER』ゲネプロ公演で繰り広げる役者たちの華々しい演技! 栗生みな&田中彪が語るステージに立つ気概とは

2017/02/16 14:00 投稿

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2017年2月15日東京・新宿村LIVEにて、ASSH第21回公演・旗揚げ15周年記念興行『SOUL FLOWER ver.2017』が行われた。
本作は、2007年に初上演されてから今回で3度目の公演となり、オッドエンタテイメントの手によって、再びステージが作り上げられる。出演キャストは、ASSH所属の鵜飼主水を筆頭に、栗生みな玉川来夢田中彪杉江優篤秋葉友佑など、そうそうたるメンバーが抜擢された。ASSH旗揚げ15周年という記念すべき日に、キャストたちはどのような舞台で盛り上げてくれたのか。栗生みな田中彪のコメントと一緒にゲネプロ公演の模様をお届けしたい。

サガミが放った一言に込められた作品のメッセージ

鵜飼主水が役を通してテーマを提示

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舞台の幕が上がるとプロローグが始まり、役者たちが物語の1ページをめくっていく。特に主役のサガミ役を演じる鵜飼主水の演技に度肝を抜かされた。彼のセリフの一言「俺は何のために生まれたんだ」という言葉が頭から離れない。少し重いテーマにも受け取れそうだけれど、一度は同じことを考えた人はいないだろうか? 哲学的な内容かもしれない。答えの見つからないストーリーかもしれない。そんな見ている人にとって、考えさせられる序章に早くも引き込まれてしまった。

記憶喪失のキーコが歌を奏でて思い出を取り戻す

演技と歌を合わせた栗生なみが観客に伝える

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もう一つ注目してほしいところがある。それは、本作のオープニングも担当しているヒロイン・キーコ役を演じる栗生みなだ。彼女はこれまで、ミュージカル『ふしぎ遊戯~朱ノ章~』少華役をはじめ、数多くの舞台に立ってきた。また、女優業のかたわら、歌手としても活動しており、歌と演技の両面から観客の元へパフォーマンスを届ける。

本作のエンディングテーマ『Bouquet』も担当しており、演者と歌手の二つの面から味を引き出してくれた。作中ではバラードナンバーとアップナンバーを披露し、場面に合わせた楽曲で魅了する。『YouTube』で公開中のPVと合わせて見ると違う視点で堪能できるかもしれない。

大きすぎる愛で道を外したジョーカーから教わる

悪役だと言い切れない田中彪が考えるポジション

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そして、本作の敵としてジョーカーを演じた田中彪の役どころに気づいた。ヒロインのキーコを奪うだけでなく、廃棄物処理場『セクトD』に住む人たちを苦しめる諸悪の根源として、見ている人たちに憎悪の念を抱かせる。しかし、終盤になるにつれて仲間や相手に対する思いやりを感じさせてくれた。ジョーカーは敵ではあるが、悪人ではないのか。ポイントとなる部分を演じて見せてくれる演技に見どころがありそうだ。

見どころ満載のアクションのオンパレード

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ストーリーの中で大盛り上がりを見せるアクションの数々に、その場にいた人の全員が釘づけになった。拳や刀など、バトルシーンの演出ではハイクオリティの場景を生み出していく。ワイヤーを使わず、殺陣で圧倒するほどの驚きを与えてくれた。メインキャストだけでなく、脇を固めるメンバーたちと息があってこその展開だ。

栗生みな、田中彪にインタビュー

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――今回、主題歌も担当されていますが、アーティストとして舞台で歌声を響かせたお気持ちはいかがでしょう。

栗生みな(以下、栗生):これまで女優として活動していたんですけれど、歌手として活動するとは思っていませんでした。でも、今回は『SOUL FLOWER ver.2017』という記念すべき作品に歌手として華を添えることができて幸せです!

――PVでも『Bouquet』を歌われていましたね! ゲネプロを見ていて、ステージの光景と一致しているような印象を受けました。

栗生:実は稽古の途中でPV撮影をしたんです。この撮影のおかげで世界観を知ることができたので、他の役者さんたちの役作りにも一役買えたのではと思っています。

――そういえば、序盤と終盤ではかなりキーコの印象が変わりましたね。

栗生:そうなんです! 最後の方では車イスに乗って廃人のように演じているんですけど、どうやって演じればいいのか研究しました。表情筋がピクリと動いたりとか、変な方向を向いたりとか、序盤の明るい性格と対比しながら演じ分けています。

――歌手と女優の2つの魅力を楽しませてもらいました。それでは、今後の役者としての将来像などをお聞かせください。

栗生:これからも舞台女優として活動して、お客様に私のお芝居を見て元気になったり、感動したり、感情を揺さぶれるような演技を目指していきます。もっと多くの人に舞台を見に来ていただけるようにがんばります!

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――ジョーカーは他の登場人物とは雰囲気の違う役でしたね。

田中彪(以下、田中):世界の頂点に立つ人物なので、考え方や思想がセクトの住人達とはまったく違いましたから。変態チックというか、クレイジーさを出していきたいと思っていました。見方によっては普通に見えるんですけど、敵としてのポジションはブラさないように考えていました。

――バトルシーンも少し遊び感覚がありましたね。

田中:そうですね。殺陣やアクションの中に、猫だましやお尻で弾き飛ばすシーンなど、人を見下しながら楽しんで敵を倒すのがジョーカーの戦い方ですね。

――そんなジョーカーでしたが、終盤では仲間思いな一面を垣間見ることができました。

田中:彼はキーコに対する気持ちが強すぎたんです。結果的に歪んだ愛の形になってしまったわけなんです。本当は誰かのことを考えられる人間なんじゃないかなと思います。僕自身、ジョーカーは悪い奴ではないと思っていて、役から離れた瞬間に愛くるしく感じます。

――では、田中さんが今後どのような役者として活躍したいかをお聞かせください。

田中:中小の劇場舞台がたくさんの人に必要とされたいですね。僕も舞台が好きなので、気軽に見に来れるように、手助けまではいかなくても、一役を変えたらいいなと思っています。

【公演情報】
公演期間:2017年2月15日(水)~19日(日)
公式サイト:http://www.odd-inc.co.jp/stage/soulflower/index.html[リンク

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(執筆者: バラン野島) ※あなたもガジェット通信で文章を執筆してみませんか

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