米20世紀FOXによる大ヒット映画『デッドプール』を最後に見た時、デッドプールは、ガールフレンドのヴァネッサ(モリーナ・バッカリン)と幸せそうに愛し合っていた。しかし、マーベル初のパンクセクシャル(全性愛)なスーパーヒーローであり、男性と女性の両方を誘惑することで知られるデッドプールについて、主演のライアン・レイノルズは、同姓の恋人は今後のシリーズで考慮していない。
レイノルズは、「デッドプールにとっての愛は、バットマンや他の誰かにとってのものとは違うのかもしれない」と、本紙ヴァラエティの1月第1週のカバーストーリーで語る。レイノルズは、「その点はもっと強調できるのかもしれない。デッドプールは、姿や形、あらゆる面においてアウトサイダーだ」と、続ける。
ハリウッドは、この重要なヒット作品が同性愛者の権利に寛容でない国で客足を遠ざけることを恐れ、スーパーヒーロ映画に同性愛を取り入れることに神経質になっている。レイノルズは、「これは大した問題ではない。何故かというと、中国では上映が禁止されているからね」と言及し、「中国で僕らの映画は『クソッタレ!』という評価だった」と、続ける。
レイノルズは、2018年に公開が予定されている『デッドプール』続編の、さらなる先の戦略を既に練っている。しかし、ファンが別の恋愛対象を観るためにどの程度待つ必要があるのかは定かではない。「考え続けなければならないことは、『僕らが育て、作り出した基準に忠実であるか?』ということだけだ」と、レイノルズは語る。さらに、「それらのひとつが、デッドプールとヴァネッサが愛し合っているということだ。彼は、ヴァネッサが女性だから愛しているのではない。彼女のことを愛しているから、愛し合っているんだ」と、語る。
脚本家の1人であるレット・リースは次のように付け加えている。「コミック原作のヒーローは、大抵が異性愛者か同性愛者だ。僕たちは、興味深く画期的なことに気づいた。僕はそれがもう少し進化してくれることを願っている」