『Spotify』のサービスが日本でも開始し、注目を集めるストリーミング音楽サービス。エイベックス・グループとサイバーエージェントが2015年5月にサービスを開始した『AWA』は2016年11月12日に1000万ダウンロードを突破したことを発表、配信楽曲は3000万曲超と、国内最大規模のサービスに成長しています。その勢いの原動力は何でしょうか? 11月7日に開始した新しい月額無料プランに秘密がありそうです。
無料プランでもオンデマンド再生できるのがスゴい
『AWA』の月額無料プラン『Freeプラン』は、もともと広告が表示されることなく無料で楽しめるのが特徴のサービス。新しい『Freeプラン』は、それまで月に上限60分だった楽曲の再生可能時間を20時間に拡大したほか、オフライン再生機能を除くすべての機能を利用可能にしたのが大きな特徴です。
ここで注目したいのが、新プランで利用可能になった“オンデマンド再生”の機能。音楽プレーヤーアプリで自分が持っている曲をライブラリから選んで聴くように、無料でも3000万曲の中から好きな曲を自由に選んで聴けるようになったのです。従来はプレイリストを選んで頭から再生し、聴かなくてよい楽曲は「1時間に6回」という制限のあるスキップ機能を使って飛ばす、という面倒な操作が必要でした。
ただし、『Freeプラン』では楽曲をフルで聴くことができるのではなく、ほかのサービスにはない特徴ある形式で再生が可能になっているのがポイント。それが新プランから導入された機能『ハイライト再生』です。
90秒でも楽曲が楽しめるハイライト再生がスゴい
『ハイライト再生』は、1つの楽曲から90秒抜き出した部分を、DJがつなぐようにフェードイン・フェードアウトして連続再生できる機能。
「たった90秒?」と思うかもしれないですが、いろいろ聴いてみるとAメロ~Bメロ~サビまで90秒で聴ける楽曲があったり、楽曲の中で盛り上がる90秒をうまく切り出しているものがあったり、意外と90秒でもしっかり楽しめる印象。『AWA』のウェブサイトでは、ブラウザ上で次々と『ハイライト再生』の楽曲を試聴できるので、一度試してみることをオススメします。
独占先行配信がスゴい
ユーザーが継続的に利用するには、サービス内容や機能面だけでなく、コンテンツが充実していることも重要。特に、『AWA』は他サービスに先駆けた“独占先行配信”を積極的に行っているのが目を引きます。
テレビCMも放映され、強烈なインパクトを残したのが、9月に開始したBOØWYの独占先行配信。全271曲の配信を開始し、ユニバーサルから発売されたアルバム15タイトル全262曲は独占先行配信となりました。『DREAMIN’』『B・BLUE』『ONLY YOU』『MARIONETTE』といった代表曲に加え、ライブアルバムも配信されています。
11月に配信を開始したMy Little Loverは、なんとデビューシングル『Man&Woman/My Painting』から、最新アルバム『re:evergreen』収録楽曲を含む“全楽曲”を独占先行配信。『Hello,Again~昔からある場所~』『白いカイト』といったヒット曲も網羅した全308曲を聴くことができます。
槇原敬之、山崎まさよし、浜崎あゆみ、BEGINといった日本を代表するアーティストたちも独占先行配信を実施。国内アーティストに強いのは、国産サービスならではの強みと言えそうです。
画像:『AWA』ウェブサイトとアプリから引用
AWA – 音楽ストリーミングサービス
https://awa.fm/