映画『ハリー・ポッター』シリーズを築き上げることに貢献し、同シリーズのリブート作品となる映画『ファンタスティック・ビーストと魔法使いの旅』を手掛けたプロデューサーのデヴィッド・ハイマンと米ワーナー・ブラザースは、もう1人の古くから知られるキャラクターを甦えらせるため、再びチームを組んだ。
情報筋が本紙ヴァラエティに伝えたところによると、ワーナーはロアルド・ダール財団から『ウィリー・ウォンカ』の知的所有権を獲得し、この風変わりな人物を主人公とする新たな映画を計画している。
ハイマンは、ダール財団のマネージャーであるマイケル・シーゲルと共に映画のプロデュースを手掛ける予定だ。ケヴィン・マコーミックがエグゼクティブ・プロデュースを担当し、映画『ペット』のサイモン・リッチが脚本を手掛けるという。コートニー・ヴァレンティとジョン・ゴンダがスタジオのためにプロジェクトを監督する。
また、情報筋によると、映画は原作に忠実な物語を描くものではなく、ウォンカに焦点を当て、チョコレート工場以前の彼の冒険を描く単独の作品になるようだ。ウォンカ以外に原作中のどのキャラクターが登場するかは明らかになっていない。このリブート作品がヒットした場合は、映画『チャーリーとチョコレート工場』のチャーリーのようなキャラクターが、将来的に可能となる続編に登場するかもしれない。
2016年の冒頭からワーナーは、ダール財団からウィリー・ウォンカについての権利を完全に移行しようとしていたが、ついに同年秋に契約が成立した。ダールはこれまでに、ウォンカが登場する2冊の本(1964年発行の小説『チョコレート工場の秘密』と1972年発行の文学書『ガラスの大エレベーター』)を執筆したが、特にウォンカというキャラクターに焦点を当てて執筆した作品はなかった。
『チョコレート工場の秘密』は、これまで2つの長編映画が製作された。直近では2005年にワーナーとティム・バートン監督が手掛けた作品で、ジョニー・デップがウォンカを演じた。オリジナルのウィリー・ウォンカを演じた俳優であるジーン・ワイルダーは、2016年8月29日にこの世を去った。
なお、2013年からワーナーの手によってロンドンのウェスト・エンドで上演されているミュージカル版『チャーリーとチョコレート工場』は、2017年4月にブロードウェイへと進出する。