「あ~、脳にプラグぶっ刺してネットとつながりてぇな」――SF好きな人なら誰もが空想したことのある未来にまた一歩近付いたのかもしれません。脳にプラグを埋め込んで、ロボットアームが得た触覚を脳に伝えることに初めて成功したというニュースが入ってきました。
で、こういう『攻殻機動隊』チックな技術を実現してくれるところといえば、やっぱりDARPA(米国防高等研究宇宙局)。事故で脊髄を損傷し胸から下の感覚を失った人の脳にタッチセンサーの付いたロボットアームを電気的に接続し、ロボットアームが得た触覚を脳に伝えることに成功したということです。脳波をロボットアームに伝えてイメージした通りに動かす実験には既に成功していましたが、これはその逆。双方向通信が実現したことにより、次世代の義肢開発につながると注目されています。では、動画で今回の実験の模様をご覧ください。頭皮上に電極を置くんじゃなくて、脳外科手術でプラグを脳に埋め込むガチなやつです。
モザイクなしで開頭手術の場面が映るので閲覧注意。
動画:Providing a Sense of Touch through a Brain-Machine Interface(YouTube)
https://www.youtube.com/watch?v=A4BR4Iqfy7w[リンク]
ピッツバーグ大学とピッツバーグ大学医療センターがDARPAの出資を受けて研究中の革新義肢プログラム。臨床試験に協力してくれたのは、2004年の自動車事故で四肢の感覚を失ってしまったネイサンさん。すげー! 頭からネジが飛び出てるよ! この映像だけでも十分衝撃的。
脳外科手術で、指と手の平の感覚野にロボットアームからのワイヤーを接続。
目隠しをして、ロボットアームのどの指に触れられたかを言い当てるテスト。正答率は100%!
近い将来、イメージ通りにロボットアームを動かして自分で食事をすることもできるように?
画像とソース:『YouTube』およびDARPAプレスリリースより引用
http://www.darpa.mil/news-events/2016-10-13[リンク]
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