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カリブ海諸国からフロリダにかけて大きな被害をもたらしたハリケーン「マシュー」。一時は最も強烈なカテゴリー5にまで発達したこの巨大ハリケーンの中心部にあたる“目”に、なんと直接飛行機で飛び込んで撮影した貴重な映像が公開された。

命知らずな映像をもたらしてくれたのは、NOAA(米海洋大気庁)所属の気象観測機、通称“ハリケーン・ハンター”だ。海上自衛隊も哨戒機として採用している信頼性の高いターボプロップ機・P-3 オライオンを改造した機体でハリケーンの中心部に突入し、ゾンデを投下して温度・湿度・気圧・風速などのデータを収集することを目的としている。

動画:NOAAHurricaneHunters(Twitter)
https://twitter.com/NOAA_HurrHunter/status/784263203966431232[リンク]


Very turbulent flight today into the eye of powerful Cat 4 #HurricaneMatthew on WP-3D Orion #NOAA43. Credit: CAPT Tim Gallagher/NOAA pic.twitter.com/8VJpKzs3mn— NOAAHurricaneHunters (@NOAA_HurrHunter) 2016年10月7日

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中心部に向けて雲の中を飛行する機体のコックピットからの映像。酷い乱気流の中を飛ぶので当然メチャクチャ揺れるし、視界は雲と水滴でほぼゼロ。計器とレーダーの情報だけを頼りに“目”に近付いていく。

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突然視界がパッと明るくなり巨大な雲の渦が姿を現す。雲の渦の壁はずっと上空の方まで続いている。思わず「竜の巣だぁ……」と呟いてしまうほどのド迫力。絶対ラピュタいるでしょ、これ!

ジャンボジェットでも避けて飛ぶ巨大積乱雲に突入する任務は危険度も高く、過去には台風の目に突入する直前に交信を絶ち、乗員6人が全員死亡とされた事故も発生している。それでも続けるのは、気象観測衛星とレーダーからの情報だけではわからないこともあるから。日本でも来年から、観測機を飛ばして台風を直接観測する日本版“ハリケーン・ハンター”の実施が発表されていて、台風の進路予想などの精度が高まると期待されている。

画像とソース:『Twitter』より引用
https://twitter.com/NOAA_HurrHunter[リンク]

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