10月4日から7日にかけて幕張メッセで開催中の展示会『CEATEC JAPAN 2016』。旭化成は、伸縮できる電線『ROBODEN(ロボ電)』を出展、ウェアラブルデバイスやヘッドホン、ACアダプターへの利用例を提案しています。
『ロボ電』は、引っ張っても伸び縮みができる電線。たるみが少なく、耐久性があることから、多関節ロボットの配線などに利用されています。従来のロボット向けの電線を『ROBODEN TR 』として、新たに情報機器の配線向けに細く、水洗いにも対応する『ROBODEN TI 』をラインアップして展示しています。
ゴムひものように伸び縮みするのですが、断線することはありません。
その理由は、ゴム素材の線の周りに、らせん状に巻いた電線を繊維で編み込んでいるため。電線同士が重なって断線することがないだけでなく、電線の間隔が一定に保たれるので、インピーダンスが安定するというメリットがあります。
たとえばワイヤレスイヤホンのケーブルに使用すると、ランニングのときでもケーブルが体にパタパタ当たることなく、フィットした状態を保つことができます。ブースでは振動する頭部模型を使って比較するデモを展示中。
ACアダプターのケーブルに使用すれば、ぴったりフィットした状態で巻き付けられるので、カバンに入れて持ち歩いてもケーブルがほどけたり絡まる心配はありません。ブースでは、通常のケーブルを使ったACアダプターと『ロボ電』使用のACアダプターを一緒に転がして比較するデモを展示。
ウェアラブルデバイスへの応用例として、グローブ型デバイスやスーツ型デバイスのサンプルも展示されています。今後、さまざまな情報機器やアクセサリーに採用が進みそうですね。
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