MM のコメント

真面目に回答しますと、

ホルマリンは揮発性が高いうえに毒性が高く、人体に有害(中毒を引き起こす)であることから医薬用外劇物に指定されています。ホルマリン自体は、医療器具や部屋の消毒などに使用されますが、そのためには強制排気装置を備えた作業空間が必要と法律で規定されています。したがってホルマリンが揮発できるような状態で使用され、さらにその中に人がいる状況はありえません。そもそも目を開けていることすらできません。また、ホルマリンをそのまま廃棄することもできませんから、プールなんかを作ってしますと廃液処理が大変です。

献体された遺体などは「医学発展のための篤志」であることから大学医学部では敬意をもって扱われますので、ごった煮のように荒っぽい扱いをすることもありえません。一体ずつ個別に保存庫に入れられます。引き取り後(この時点「消化管内容物」=「腐敗ガス発生の原因物質」は既に大部分が取り除かれています)、まず専用の冷蔵庫に保存され、その後数日間かけて防腐処置(ホルマリン等を含む保存液の注入)を施されます。一般には橈骨動脈(腕の動脈)や大腿動脈などから保存液を注入することで行われ、その後は同じく専用の冷蔵庫にて解剖実習までの間保管されます。

行政解剖や司法解剖の場合は短期間で終了しますのでたいていの場合は冷蔵庫の中で終了まで保管されます。

実際に遺体をホルマリンに入れたとして、「処理が終わる」=「遺体の比重がホルマリンと同じになる」(=「腐敗しない」)ということですので、処置が完了していない浮く遺体であれば棒で押したところで沈めてもすぐに浮かんできますし、すくなくとも棒のようなものでは沈めることは困難です。浮かばないようにするためには、常に押さえつけないといけません。また一度「沈んだもの」=「処理が終わったもの」なので腐敗によるガスが体内にたまって浮かんでくるということはありません。

つまり、都市伝説以外なにものでもありません。

No.22 99ヶ月前

このコメントは以下の記事についています

ガジェット通信

ガジェット通信

このチャンネルの詳細