クレイジーワークスという会社の代表をやっている村上福之ともうします。今年の夏の話です。 福岡に行ったついでに韓国に行って、地元の人の家に泊まって、お酒飲んで、ソウルの電気街見て、ゲーム大会に潜入して、ソシャゲの会社見て帰ってきました。
3行まとめ:●Airbnbがヤヴァイ。
●韓国はネットが普及しすぎてリアルの電気街がヤヴァイ。
●韓国はファミコンロッキー型ビジネスモデルがヤヴァイ。
●Airbnbマジでヤヴァイ
ある日、イベントで福岡に行ったとき、昼間からビールを飲んでいたら、 「あれ?福岡とソウルって近いよね?焼肉とか食べたらいいかも。いや!いいにきまってる!」 という気分になって、そのまま韓国に行きました。アプタナ研究所所長のいちえさんも道連れでした。
Airbnbというのはオレの家に泊まっていいよ!という人のマッチングサイトです。最近、ネット業界で大流行りです。Airbnbのトップページで"Korea Soel"で検索して、レビューの点数が一番いい物件をクリックしました。
築100年の家!しかも、一泊2,230円。ホテルより安い。家主はSanhyopngという韓国人。しかも、支払いはpaypalなのでらくちんです。
「今から行くから、今日泊めて。オッサン二人w」と問い合わせしたら、速攻返事が来ました。
韓国の人「Wow! 今日かよ!いいよー。あたらしい家の初めてのお客さん、初めての日本人です。」
さすが、韓国人、決断はやい。昼過ぎにお願いして、その夜に泊まれるAirbnbヤヴァイ。………本当はよくないです。普通はマネしたら迷惑です。
そのあと、17:00福岡発、18:00ソウル到着の飛行機に乗りましたよ。すごいよ。17:00福岡発で18:00ソウル着です。大事なことなので2回言いました。1時間ですよ。会社の帰りに寄れるよ。 ママン。あっという間にソウルのインチョン空港につきました。福岡、ソウルに近すぎです。
●いきなり繋がるWiMAX
ソウルはWiMaxが異常に普及しており、WiMax内蔵PCを持っていると、現地のキャリアにいきなり一撃必殺でつながります。WiMax内蔵のLetsNoteを持っていったのですが、いきなりつながりましたよ。 最近のLet'sNoteなどはWiMAxが内蔵されているので、いきなりネットにつながります。
初回接続時にブラウザがWiMaxの登録画面へ強制転送されます。「一日3000ウォン(230円)ニダ!使う日数とクレカ番号入れろニダー」みたいな画面が出ます。 入れるとMACアドレスが自動で登録されて、何事もなくネットがモバイルで使えます。前払いなので安心ですね。日本と同じくらいエリア広いし通信速度も速いです。 SSHとかSCPとかつないで、いきなり仕事できますよ。韓国すごい。ただし、接続当初はMACアドレスがコンフリクトしているというエラーが最初に何度かでて、不安定でしたが、15分くらいで表示されなくなりました。
Sanhyopngから電話クレ!というので、電話して、家への行き方を丁寧に教えてもらいました。 Google mapで場所は分かるのですが、駅名の読み方が分からず、どう発音していいのか分からないので、3回くらい聞いたのですが、やはり分からず、結局、Google Mapを頼りに、なんとか、たどり着きました。
こんな感じの雰囲気のいい通りで、
こんな感じの家です。地下鉄の駅にも、ソウル中心部に近いので場所も便利でした。
「築100年なの?これ?」と家主のSanhyopngきいたら、「築何年なのかは、ぼくも分からない。たぶん、60年から100年くらい。よくわからない。とりあえず、古い。」とのことでした。適当だ…。
夜は飲み会。マッコリや、韓国料理がふるまわれました。韓国人の異常に人をもてなす感はすばらしいですね。一泊2000円しか払ってないのに、どう考えても、ふるまってもらったお酒と料理の方が高いと思いました。 なぜか、Sanhyongの友達のイギリス人Mattsもきました。彼は、偶然にもandroid系プログラマで話があって、面白かったです。いっしょにADT(androidのアプリ開発ツール、不評すぎて有名)を disったりしてました。エンジニアの話題は国境を越えますね。
●カカオトークがデフォルト?
日本ではLINEが席巻しているのですが、こちらでは、カカオトークの方がずっとメジャーでした。むしろ、LINEを使っている人いなかったです。電車の中でも、お店でも、みんなカカオトークでした。
●ネット先進国の電気街の成れの果て
次の日、韓国の秋葉原である龍山に行きました。
そこでネット先進国の驚くべき結末を見ましたよ。
考えてみてください。
韓国です。
ソウルです。
サムソンやLGのお膝元です。
ソニーの時価総額を余裕で超えてるサムソンの国です。
一応、ネット先進国と呼ばれた国です。
普通、どこまで、電気街が発達しているのか、気になるじゃないですか。
ぼくも、いろんな国の電気街に生きましたけれど、最も驚きました。
韓国の秋葉原と呼ばれる龍山です。ビルがいっぱいで、その中で数千店舗のお店がひしめきあっているのですが。。。
このように、アキバのヨドバシレベルの巨大店舗もいくつかあるのですが、中に入ると驚きです。
中に客がいない!!!
どうも、地元の人に話を聞くと、韓国人はネット大好きなので、家電量販店はリアルの人間がいないようなのです。台湾やシンガポールや香港などの同じようなスタイルの巨大電気街もいったのですが、 中は人はいっぱいでした。しかし、韓国はネット経済が進んですでに電気街はリアルには人がいないようです。
稼働していない店舗が多すぎて、驚きます。
本当に誰もいないし、店も開いてない!
路地に入ると、秋葉原のように、小さなお店があるのですが、開いてない店が多すぎます。
ただし、なぜか荷物を積んだトラックだけはよく走ってるんですね。店舗は人がガラガラなんですけど、ネットで買うから、モノは動いているわけです。 みんな価格コムの店舗みたいな状態です。 この国は本気でバーチャルがリアルを食いつぶしている気がします。
ネットのビジネスが活性化するのもいいのですが、これはこれでどうなんだと思いました。これは日本の未来かもしれません。
●日本企業がスポンサードするリアル"ファミコンロッキー"
そのあと、韓国のプロゲーム大会に潜入しました。やってたゲームはウォーククラフト2でした。
韓国はプロゲームプレイヤーがいて、高校生か中学生くらいのプレイヤー同士で対戦して、無駄に興奮気味の実況と解説が入ってました。観客から女性陣から声援があったりで、そこそこにぎわっていました。 えー、何そのリアルファミコンロッキー?
しかも、SKテレコムなどの通信キャリアが大会スポンサーで、プレイヤーのユニフォームに「ミズノ」のロゴが映っていました。つまり、この(クソガキ)プレイヤーにスポンサーはミズノがついているわけですね。 日本の企業が韓国のゲーム大会で、韓国人のプロゲーマーのスポンサーをしてるのが、なんか不思議すぎますし、日本には大企業がスポンサーにつくようなゲーム大会が無いのも、なんか、くやしい。 正直なところ、ウォークラフトのようなゲーム大会でミズノの広告効果はかなり疑問なんですが、高校生くらいのゲーマーに大企業の広告がつく世界には驚きました。 むしろ、ギャラはいくらなのか、気になる所です。
家に帰ったら、そのゲーム大会がテレビで放映されていてびびりました。昼に見たゲーム大会が、その夜、テレビで放映ですよ。CATVの専用チャンネルですけれど、 テレビに出るからスポンサーも成り立つんでしょうね。
ついでに、ソウルにある某ソーシャルゲーム会社のオフィスに電撃訪問してきました。分かる人には分かる会社ですね。
そんなわけで、いろいろもりだくさんのソウル旅行でした。
Airbnbはいい人だと、かなり、すばらしいです。人によっては、トラブルがあったりしたようですが、ぼくはよかったです。
●以下、宣伝
そんなわけで、今度、本が出ます。 「ソーシャルもうええねん」*1という本です。通常のソフトカバーのビジネス本なのに980円という超破格プライスです。ぜひぜひ、ご予約の上、お買い求め頂けると幸いです。
*1:「ソーシャルもうええねん」
http://www.amazon.co.jp/ソーシャルもうええねん-村上福之/dp/4904899334
表紙はガジェット通信では常連の「ブラックジャックによろしく」で有名な佐藤秀峰先生です。さらに、TAKUYAさん作曲のmp3がダウンロードできたりします。 元robotsとか元Judy and Maryな神ギタリストなTAKUYAさんと僕で「ソーシャルもうええねん!」と叫ぶ謎のスラッシュロックなmp3がついてきます。ヤヴァイので、出版社がつぶれる前にレッツ予約!
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