24日、世界最大の飛行船『Airlander 10』が、着陸中に地面と衝突する事故を起こしていたことがわかった。この事故で飛行船は操縦席周りを損傷したが、幸い負傷者は出ていないとのこと。
『Airlander 10』はHybrid Air Vehicle社が開発中の世界最大の飛行船。全長92メートル、全幅43.5メートルもあり、最高時速148キロメートルで10トンの重量物を運ぶことができる。双胴型の機体を後ろから見た時にお尻のように見えることから「空飛ぶお尻」の愛称で呼ばれている。同機はつい先日、8月17日に初飛行に成功したばかりで、今回が二度目のテスト飛行だった。
【動画】Is this the slowest ever air crash? Airlander 10 crashing into the ground cardington shed airship(YouTube)
https://www.youtube.com/watch?v=Z5Slv6E5ntQ[リンク]
100分間のテスト飛行後、カーディントン飛行場に着陸しようとした際に鼻先から地面に接触して操縦席を破損。
飛行船の事故といえば誰もが思い浮かべるのは1937年のヒンデンブルク号の事故だろう。ヒンデンブルク号は浮揚ガスに水素を使っていたために爆発炎上して36名の死傷者を出したが、『Airlander 10』はヘリウムガスを使用しているため爆発の危険はない。
Hybrid Air Vehicle社では今後、可搬重量50トンを誇るより大型の飛行船の建造も計画している。長い滑走路を必要とせず、省エネ・静音で最長3週間も滞空できることから、輸送機に代わる重量物運搬機として、また災害救助や地上監視、通信中継機としての需要を見込んでいる。
画像とソース:『YouTube』より引用
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