農林水産省が発表した2011年7月~2012年6月までの日本国内主食用米の需要実績は810万トン。過去最低の数値だったようです*1。
*1:農林水産省データより参照
http://www.maff.go.jp/j/zyukyu/index.html
戦後日本のコメ需要は1341万トンの1963年がピークで、それ以降はコメ以外の主食や少子化が影響し、右肩下がりが続いています。農林水産省の発表によれば、2011年度の食料自給率カロリーベースで39%でした。主要先進国のなかでは最も低い水準になっています。
一方で、コメの消費が減ったからといってパンやパスタが増えているわけではないらしいのです。主食のご飯を減らしたぶん、肉や魚などのおかずを多く食べる傾向になったのではないかというのが、同省の見解です。
また、かつては一般的であったお米を中心とした一汁三菜型の食事の減少が著しいことも理由のひとつにあるようです。
家族のライフスタイルが多様化した結果、一緒にご飯をたべるという環境も少しずつ薄れ、家族の各人が好きな時間に自由に食べられる食事、たとえばレトルトうどんや冷凍のピザ、たこやきといったもので食事を済ませてしまうことになってしまっているのです。
一汁三菜型が崩壊しつつあり、さらにコメ離れが作る日本国民の肉食化。今後の農業経済に与える影響が心配されます。
コメの需要が減れば、日本の食料自給率も下がる傾向となります。日本人のコメ離れは、食料自給率に大きく影響していきます。
近年ではお米マイスターなる制度も生まれつつあり、代官山にある蔦屋書店では、都内の米穀店のブレンド米とおコメを使ってできる料理のレシピ本などを一緒に並べて販売しているとのこと。オシャレな人が集う代官山の蔦屋書店――そういった流行の発信地から発信される新しいコメへの需要もこれから高まっていってほしいものです。
最後に、コメ不足を何とかすべく、今日はコメのおいしい炊き方、食べ方を紹介していきます。
●■おコメの炊き方STEP4
おコメの炊き方で重要なステップを4工程。これだけで炊き上がりが全然違います。
(STEP1)研ぐときはたくさんのお水でさっと洗うよう研ぎましょう。
(STEP2)炊飯器の目盛り通りに水をいれましょう(新米の場合、ほんのちょっと少なめ。無洗米の場合、ちょっと多めに)。
(STEP3)夏場で約30分、冬場であれば約2時間程度は吸水させるため放置しましょう。
(STEP4)炊飯。炊飯が完了したら15分程度蒸らします。フタを開けたら、釜の底からひっくり返すように混ぜましょう。
ポイントは、STEP3の吸水です。時間がない! という場合は、水ではなくぬるま湯などを使うと時間短縮ができます。
●■おコメの食べ方BEST4
好き嫌いあれど、はなまるマーケット調べによる“おいしい食べ方四天王”はこちら。
4位:ちりめんじゃこ
3位:海苔
2位:梅干し
そして堂々の第1位は……
1位:漬物
でした。やはり白米にはシンプルなおかずが一番合うんですね。
個人的には明太子が最もごはんが進むおかずですが、皆さんはどんなおかずがお好みでしょうか。
画像:日本米穀小売商業組合連合会サイトより
http://www.jrra.or.jp/
※この記事はガジェ通ウェブライターの「ホアキング」が執筆しました。あなたもウェブライターになって一緒に執筆しませんか?
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