先日日本公開が発表されたアダム・ウィンガード監督×脚本サイモン・バレットの最新作『ザ・ウッズ』だが、世界初上映となるコミコンで、今作が『ブレア・ウィッチ・プロジェクト』(1999)の続編であることが発表された。
『The Woods』として発表されてきたタイトルも突如『Blair witch』に変更され、これに伴って邦題も『ザ・ウッズ』から『ブレアウィッチ』へと変更となる。日本での情報解禁時、『ザ・ウッズ』が『ブレア・ウィッチ・プロジェクト』の続編であることは噂程度にしか知らなかったという配給関係者は突然のタイトル変更に大わらわだったという……。配給関係者すら観ることができなかった今作は、キャストとメインクルー以外には偽の脚本を渡すなど、厳重な情報統制が敷かれていたとのこと。
『ブレア・ウィッチ・プロジェクト』は6万ドル(当時の為替で約615万円)という超低予算で製作されながら、全世界興行収入2億4,800万ドル(約255億円)という記録的メガヒットをとばし、社会現象となったホラー映画。作品の内容は、映画学科に所属する3人の大学生ヘザー、ジョシュ、マイクが、その土地に今なお残る伝説の魔女“ブレア・ウィッチ”をテーマにしたドキュメンタリー映画製作のため、メリーランド州ブラック・ヒルズの森のなかでカメラを回し続けるもそのまま消息を絶ち、一年後に発見された彼らのフィルムとビデオを再構成したもの――という、徹底的にリアルに作られたファウンド・フッテージ(“発見された映像”)モノだ。
アダム・ウィンガードの『ブレア・ウィッチ』は、『ブレア・ウィッチ・プロジェクト』の事件の15年後、ヘザーの弟がyoutubeで姉らしき人物が映った映像を見つけるところから物語が始まる。そして友人を誘い訪れたあの“森”へと進み、そこで自分たち以外の“なにか”が潜んでいることに気付く――というもの。コミコンにて今作を最速で観たホラーファンからは、「張りつめたような怖さがある。本当に恐ろしい映画体験ができる!」「すごい勢いで恐怖がやってきて、最後まで弱まることなく、観客を徹底的に追い詰める」「ここ数年で最も驚きのホラー作品」など興奮最高潮のコメントがあがってきているとのこと。オリジナル版でひしひし感じた吐息がかかるほどの世にも恐ろしい臨場感はそのままに、今作『ブレア・ウィッチ』はヘッドセットカメラやドローン、HDSLRなどの最新テクノロジーを使用し、誰も観たことのない恐怖を描いているそうだ。
『ブレア・ウィッチ・プロジェクト』の続編は『ブレアウィッチ2』という作品がすでにあるのだが、監督のエドゥアルド・サンチェスとダニエル・マイリックのコンビはこの出来に満足していなかったという。監督アダム・ウィンガードと脚本のサイモン・バレットは、オムニバスホラーシリーズ『V/H/S ネクストレベル』でエドゥアルド・サンチェスと共に作品を手がけており、すでに信頼関係ができているものと思われる。
期待値が高まる一方の映画『ブレアウィッチ』は、12月1日(木・映画の日)TOHOシネマズ六本木ヒルズほか全国ロードショー。どうぞ、お楽しみに!
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