もはや秋葉原と言えばガジェット通信みたいな勢いの“秋葉原制覇”ですが、とりあえず筆者(YELLOW)的には庶民的な店を紹介したい次第で御座います。
というわけで、今回は(今回も)昔から庶民に愛され続けている『六文そば』を紹介してみましょう。
『六文そば』とはなんぞや?
いわゆる立ち食い蕎麦のチェーン店的な何かでして、秋葉原周辺には“昌平橋店”と“須田町店”があります。
そして!
どちらも結構前から営業してるっていうか、営業しまくってる感がヤヴァイですね。
今は立ち食い蕎麦のチェーン店はどこも小綺麗な新店だったりするのですが、この『六文そば』に改装という文字はありません。リニューアルという文字も御座いません。
むしろ、この歴史ある店の風情を大事にしつつ、改装せずに平成も乗り越える勢いで絶賛営業中なのです。
クイックに釣り銭を渡す為のコインホルダー的な物も現存していたりして……。
基本、メニュー的には“蕎麦”か“うどん”でして、それらに好みの天麩羅的な何かをONするスタイルで御座います。
「揚げ立お好み天ぷら そば、うどん20種」
の“揚げ立て”は何を持ってして揚げ立てなのか小一時間ですが、そんな細かい事を突っ込むのは野暮ではないでしょうか?
なお、外観からはとても流行っている店には見えませんが飯の時間帯は満席でして、ちょっと時間を外した14時頃でも“忙しくて昼飯を食べ損ねた勢”で満席になる謎人気店なのです。
リーズナブルかつスピーディー、昔から続くファーストフードの蕎麦として『六文そば』は今も働く人を支え続けています。
『げそ天そば』を食す!
基本、初見はベーシックスタンダードから入る筆者ですので、今回も“かけそば”辺りを食べそうな予感ですが、それでは『六文そば』が分かってらっしゃらないド素人であります。
『六文そば』の基本は『げそ天そば』(400円)でして、この『げそ天そば』を食べずに語る事は許されません。
というわけで、さして揚げ立てではない“ゲソ天”ですが、ソコは重要ではありません。
天麩羅は揚げ立てこそ至高ですが、この“ゲソ天”はあくまでも『六文そば』のブラッキーな蕎麦汁を、より美味しく頂く為のアイテムに過ぎません。
ぶっ濃い目の蕎麦汁を至高とする六文教の存在!
立ち食い蕎麦に関しては妥協出来ない人も少なくないと思われますが、その中でも『六文そば』の真っ黒な蕎麦汁こそ至高とする“六文教”は、ニワカ立ち食い蕎麦マニアから恐れられています。
通常、立ち食い蕎麦を愛する人は、その利便性も魅力と感じているので、とりあえず近場の新店なども試すのですが、原理主義者である“六文教徒”は1㎜たりともブレません!
『六文そば』の蕎麦汁が永遠に黒いように、六文教徒にとっての一番は永遠に変わりません。
なお、蕎麦自体は普通の模様
蕎麦汁に関しては圧倒的な黒さ、塩っぱさ、出汁の濃さで硬派な『六文そば』ですが、麺と言うか蕎麦の方は「普通かな?」みたいな印象で御座います。
だが、しかし!
この蕎麦はブラッキーな蕎麦汁と各種天麩羅を支える為の足にしか過ぎず、蕎麦自体の美味さを議論するのは無意味です。
「蕎麦なんて飾りです。偉い人にはそれがわからんのですよ」
この境地に達するまで『六文そば』を食べ続けると、人としての道が開け仕事も恋愛も美味く行くみたいな都市伝説もあります。
蕎麦の替わりは他にもあるが『六文そば』の蕎麦汁は決して他では代用出来ない事実を知った時、人は六文教に入信します。
なお、六文教徒になると『おにぎり』(しゃけ、うめ、こんぶ80円)がオーダー出来る様になる事も付け加えておきましょう。
ゲソ天うめぇぇぇぇえええ!!!
もはやゲソ天と『六文そば』の蕎麦汁を超える組み合わせは、この世に存在しないのではないか、と思えるほどの適正を感じさせますね。
コシの無い蕎麦が大量に入っているゲソの食感を際立たせます。
『げそ天そば』総評
この世でもっとも価値のある400円の使い方、それは『六文そば』で『げそ天そば』を食べる事で御座います。
もはや美味いとか美味くないとか理屈抜き、感じるか感じないかの世界ですが、是非とも『六文そば』の『げそ天そば』は食べてみて欲しいですね。
減塩だの健康だのに流されないハードコアな立ち食い蕎麦を食べずに、立ち食い蕎麦を語る事は許されません。
それでは、是非みなさんも『六文そば』を食べに秋葉原に訪れてみて下さい。
ちなみに『げそ天そば』は通称でして正式名称は『いかげそ天そば』で御座います。さらにメニュー上は『いか天そば』(400円)もあるので、間違えないようにして下さい。
以上です。
『六文そば』須田町店
住所:東京都千代田区神田須田町1-17 金井不動産方1F
営業時間 7:00~19:00
定休日:謎
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