『Campusノート』などを発売している文房具メーカー・コクヨグループが、紙のノートに書くことで内容を直接データ化することが可能なデジタルノート『CamiApp S』(キャミアップ・エス)を発表。2014年9月5日からの発売で、8月22日には『Amazon』などで予約受付が開始されます。
発売となるのは、ノートブックとメモパッドの2タイプで、Android4.0以上とiOS7以上に対応。どれもデジタルノート本体と専用ペン・替芯・リチウムイオン充電池などがセットになっており、価格はオープンプライス。実勢価格ではノートブックタイプが20000円以上、メモパッドタイプが16000円前後が想定されています。
2014年8月21日に行われた発表会では、コクヨS&Tの森川卓也代表取締役社長が新製品をアピール。「『Campusノート』は2015年で40周年を迎えるが、その間も5回のリニューアルを実施し、”ノートの進化を止めるな”とやってきた。アナログでありながらデジタルに関わっていくのか、それが今後の大きなミッション」と語り、「手書きのノートにデジタルの利便性をもたせ、ノートを起点にしてどんな価値を作ってゆくのか追求したい」と意気込みを述べています。
発表会では、ひと足早くタッチ&トライを実施されていたので、筆者も早速体験してみました。
「ガジェ通 参上!」って…我ながらどんな中学生かよ、と思わないでもないですが、書き心地は普通のノートとペンと至って変わらず。担当者によると、ペンから出ている電気を感知することにより、ストレスのないデータ化が実現したとのこと。文字認識の精度は約80%程度(個人差あり)といいますが…。
無事、データ化成功!
ノート右下にあるチェックボックスにレ点を入れると、Bluetoothで自動的にデータが送信され、専用アプリを介してPDFもしくはJPGファイルと、テキスト形式の文字、書いた日時がデータ化。カメラやスキャナーを使わず瞬時に送ることができます。
面白いのは、レ点を重ねてチェックすると、再度の送信と別ファイルでの保存ができるということ。追記や訂正をその場で反映することが可能です。
ノートは横掛・方眼掛・打ち合わせ記録用の3種類を用意されており、『CamiApp S』セット時にあらかじめ使用しているものを登録する必要があるとのこと。これがちょっと手間かもしれませんが、会議や外出時のメモを多用する人にとってはデータ化の手間が大幅に軽減することになるのではないでしょうか。
そのほか、アクションマーカーの設定により自動的にタグによる分類やクラウドサービスへのアップロードが可能。記録タイプのノート・メモパッドでは、手書きの日時を認識してGoogleカレンダーと連携することもできます。データ化したノートはアプリで手書きの内容も確認できるというのも強みの一つ。クラウドサービスと活用することにより、仮にノートが手元になくても閲覧したり調べたりすることも。
『CamiApp S』の発売を合わせて、『薄い財布』などのヒット製品を送り出しているabrAsus(アブラサス)が、資料やメモ帳とペンケース、ペットボトルなどを持ってオフィスを移動するための『たためる打ち合わせバッグ』(4250円)と、『メモパッドタイプ専用ケース ブックマークホルダー』(9900円)を発表。どちらもアルファブロガーのいしたにまさきさん・コグレマサトさんのアイディアをもとに開発されたとのこと。
スマホでノートを撮影することによりデータ化できるアプリ『CamiApp』を2011年より提供するなど、コクヨグループがデジタル化を模索する中での一つのアンサーといえそうな今回の新製品。開発担当の矢野智子さんは「よりシンプルに、シームレスに、スピーディーに、スマートに」という意味が名称の末尾の「S」に込められると示し、手間なくデータ化できることを強調。
一方、長司重明・コクヨS&TネットソリューションVU部長は、企業独自フォーマットの開発などビジネスソリューションの展開の可能性を示唆。アプリ開発者へのSDKの公開も予定されており、アプリ間の連携構築を積極的に図っていくことも名言しています。
ただ、連続筆約4時間というバッテリーをはじめとするハード面や、アプリの使用感などにまだまだ課題が残るのも確か。普通の紙のノートを使うことに限りなく近づけることを実現できるかに、新製品の成否がかかっているのではないでしょうか。
CamiApp<キャミアップ> (コクヨS&T)
http://www.kokuyo-st.co.jp/stationery/camiapp/ [リンク]
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