今回はメカAGさんのブログからご寄稿いただきました。
■限界までWork(メカAG)
「GWは「限界までWork」の略?」 2014年04月30日 『web R25』
http://r25.yahoo.co.jp/fushigi/jikenbo_detail/?id=20140430-00035993-r25
「限界までWork」週間らしい。「やったー、スケジュール遅れを取り戻せるチャンスだ!」と嬉しくなってくるから不思議だよね~。んで終わってみると「案外、はかどらなかったな、もっと休みが長ければ、仕事ができたのに…」と、わけのわからないことを口走ったりw。
ゴールデンウィークはスケジュール挽回のためのボーナスステージwwww。こういうテンションは、部活の「合宿」に通じるものがあるような。
* * *
工場のラインを作ってた頃は、ゴールデンウィーク、お盆、年末年始は、かき入れ時だったんだよね。工場が止まっている時でないとシステムのアップデートとかできないから。大メーカーの場合、全国に工場を持っている。
しかし個々の工場毎に自動生産ラインとかを開発するのは効率が悪いから、本社の下に生産技術を統括する本部を持ってて、そこが全国の工場のラインの設計や設置を一括して担当してたりする。新製品の開発というのは、「それを大量生産する技術の開発」までが製品開発。作れないものを構想しても意味ないからね。
当然そこの人たちは全国のあちこちの工場を渡り歩くわけですな。新規システムを立ち上げて、なんとか安定稼働させたら、工場の人たちに引き継ぐ。
んで俺たちも当時彼らにくっついて全国の工場めぐりみたいなことをしていた。まあ、工場はたいてい田舎にあるから、あちこちの田舎を回れて、楽しいといえば楽しいけどねぇ(苦笑)。いまでいうノマド?当時はそんな言葉なかったから「俺たちはジプシーみたいなもんだ」とか言ってたけど。地方が好きなブロガーの人はそういう仕事をしてはどうだろうか。会社の金で全国を回れるし。
* * *
以前も書いたけど、世間の人が見るのは、完成した生産ラインの姿なんだよね。テレビの番組や工場見学で見るのは、無人化された工場で機械が整然と動く姿。でもそれは、たとえるならディズニーランドの表の姿でしかない。当然それを裏で支えている人達がいるわけだ。
「夢」を演出するディズニーランドの裏方の仕事が夢の世界でないように、自動化・機械化された工場の裏方の仕事は、それとは真逆のものだ。でもディズニーランドが裏方の仕事をあまり語らないのと同じく、工場もそういう人たちの仕事はあまり語らない。物事の表だけ見て社会の姿を分かった風に思い込んで、社会派を気取ってるブロガーの人たちが多いよね。
アニメの製作も、プログラムの開発も、テレビのお笑い芸人も、夢を演出する仕事は夢の世界ではない。テレビでお笑い芸人を見て、彼らの実生活もあんな感じだと思うジャーナリストはいないだろう。でもなぜか機械とかの話になると勘違いしちゃう人が後を絶たない。
執筆: この記事はメカAGさんのブログからご寄稿いただきました。
寄稿いただいた記事は2014年05月11日時点のものです。
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