ビジネス誌の『週刊ダイヤモンド』11月16日号は「サムスン 日本を追いつめた”二番手商法”の限界」という特集を掲載している。
目次には
「カリスマの栄光と苦悩 極秘会談の20年史」
「アップルをかじり尽くす脅威の”二番手商法”の果て」
「吸い尽くされた日の丸技術 “キャッチアップ殺法”の曲がり角」
「メディアも黙殺する巨大財閥のタブー」
といった語句が並ぶ。
その中の「独占公開 サムスンが呑み込んだ日本の技術」という記事は現在ウェブでも公開されているが、記事中に「サムスンに貢献した日本人技術者ランキング」というものがあり話題になっているようだ。
「サムスンへと渡った日本人技術者たちは多くを語らない。日本の技術をキャッチアップして日本企業を壊滅させてきた競合メーカーなのだから、それも無理はない。しかし、本誌は今回そのタブーを破り、今まで謎に包まれていたサムスンの日本人技術者たちに迫る独自調査を敢行した。
日本人が出願したサムスンのエレクトロニクス関連特許を一つずつ点数化し、技術者ごとに合計。さらに、技術者の過去の特許出願先から出身企業を割り出し、どの出身企業のどの専門分野の日本人が、サムスンにとって価値のある特許を出してきたのかを分析した。」
として日本人技術者のランキングをつけており、ウェブ上では10位まで、本誌では30位まで見ることができる。1位は三洋電気(現パナソニック)のN.K.氏で専門分野は有機EL、2位はキヤノンのM.M.氏で専門分野はデジタルカメラ……といった具合だ。
NECや日立製作所、ソニーに富士通といった一流メーカーの名前や「半導体集積回路」「リチウムイオン電池」「無線通信」などといった専門分野がずらりと並んだランキングを眺めていると、これだけの技術が流出してしまっているのか……と暗澹たる気分になってくる。技術が流出しているというのは聞いていてなんとなくイメージもするのだが実際にこういったランキングが作成されるとリアルに感じられるものがある。
ネットでは
「売国奴」
「日本の地を踏むな」
「実名を公表しろ」
という声もあれば、
「日本の企業が冷遇した結果」
「技術流出について情報の管理が甘すぎる」
といった声もあり意見が分れているようである。
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