宗教学者の山折哲雄さんと、東京工業大学リベラルアーツセンター教授の上田紀行さんにより行われた対談が、現在ネット上で話題になっているようだ。
10月29日に東洋経済オンラインに掲載された
西洋は「信じる宗教」、日本は「感じる宗教」
http://toyokeizai.net/articles/-/22709
という記事の中で、上田教授は
<私も東工大で必ず年に1回、学生にいやがらせの質問をするのです。(略)「じゃあ、何も信じてない人、手を挙げてください」と言うと、みんなバーッと挙げるんですよ。「その中で初詣に行ったことのある人」と言うと、手を挙げる。「その中でお守りを持っている人、持ったことのある人」と言うと、手が挙がって、カバンの中に持っている子がいるんです。「じゃあ、あなたたち、宗教を信じていないのなら、ここにハサミがあるから、そのお守りをズタズタに切って」と言うのです(笑)。>
と語る。そして
<「宗教なんか信じてなくて、神様も信じてないなら切れるだろう?」と言うと、「ダメです。そんなことできるわけないじゃないですか」とうろたえる。「何でできないんだ?」と聞くと、「バチが当たる」と。「誰がバチを当てるんだ?」「神様のバチが当たる」って。「おまえ、神様を信じてるのか?」「いや、神様なんて信じてません」と。「じゃあ、切れよ」って、そこで押し問答になるわけです(笑)。>
と続けている。この後に続く一連のやりとりが紹介され、さまざまな意見がネット上では交わされているようである。
上田教授の意見に賛同する者もあれば、
「屁理屈っぽい」
「無宗教と無神論は違うんじゃないか」
「もったいないから切らない。お金を貰えるなら切る」
「信じてないものを破壊してかまわないというのはカルト思想だ」
という意見や、はたまた
「そもそも、宗教信じてないのにお守りを持ってること自体がおかしい」
といったような意見などもあるようだ。
ネット上でいろいろな意見が出ているこの対談、興味のある方は読んでみてはいかがだろうか。
※画像は『東洋経済オンライン』のサイトより引用
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