KDDIは10月2日、『au発表会 2013 Winter』を開催。Androidスマートフォンの冬モデル6製品とAndroidタブレット1製品を発表しました。同社がLTEで積極的に基地局を展開する800MHzの“プラチナバンド”をアピールし、全機種で800MHz帯に対応することをうたったラインアップ。発表会の模様をレポートします。
●800MHz帯をアピール
発表会にはKDDI代表取締役社長の田中孝司氏が登壇。9月の『iPhone 5s/5c』の発売を導入に、新『iPhone』でも対応した800MHzの“プラチナバンド”について、ビルの間を「回り込む電波」、建物の中に「入り込みやすい電波」としてその特性をアピールします。800MHzの申請済みの基地局数は3万4000という数字を例に、800MHz帯を基盤のバンドとして強力なLTEネットワークを実現、2014年3月には実人口カバー率を99%にする計画とのこと。
新『iPhone』ユーザーのツイートから集めた高評価の声を紹介したうえで、「ダントツの800MHzプラチナバンド」のスライドで他社への優位性をアピールします。すべて800MHz帯に対応するAndroidスマートフォンとして新製品の発表へ。
冬モデルの特徴として、全機種が下り最大150Mbpsの通信に対応し、フルHDディスプレー、2500mAh以上の大容量バッテリーを搭載、Wi-FiではIEEE802.11acに対応。一部機種はフルセグ放送の受信に対応します。
●LGと共同開発した『isai』
最初に発表されたのは、LGエレクトロニクスとKDDIが共同で開発した『isai』。LGはグローバルモデルで『LG G2』を最新機種として発表していますが、『isai』はKDDI向けに独自に開発された製品。5.2インチ、フルHDの狭額縁ディスプレーを搭載し、OSはAndroid 4.2、2.3GHzのクアッドコアCPUを搭載します。
ホーム画面には「ニュース」「トレンド」「SNS」「動画」のトピックに対応した画面を横方向のフリック操作で切り替え、個別のタイムラインを縦方向のフリック操作で閲覧する独自のユーザーインタフェースを採用しているのが特徴です。11月下旬の発売を予定。
『isai』主な仕様サイズ:約W72×H144×D9.1mm
重量:約145g(暫定値)
OS:Android 4.2
CPU:MSM8974 2.3GHzクアッドコア
ディスプレー:約5.2インチIPS液晶 1920×1080 フルHD
カメラ:約1320万画素 CMOS
インカメラ:240万画素 CMOS
外部メモリー:microSDXC 最大64GB
ROM:32GB
RAM:2GB
バッテリー容量:2500mAh
テザリング:対応(8台)
Wi-Fi:IEEE802.11 a/b/g/n/ac
Bluetooth:Ver4.0
フルセグ:非対応
ワンセグ:対応
赤外線:対応
おサイフケータイ:対応
NFC:対応
防水:対応
防じん:非対応
カラー:ブルー、アクア、ホワイト、ブラック
●ソニーのフラッグシップ『Xperia Z1』
続いて発表されたのは、『IFA2013』でソニーのグローバルのフラッグシップモデルとして発表された『Xperia Z1』。1/2.3型のイメージセンサ『Exmor RS for mobile』、F値2.0の『Gレンズ』、画像処理エンジン『BIONZ for mobile』を搭載する2070万画素カメラが最大の特徴で、5インチのフルHDディスプレー、OSにAndroid 4.2、2.2GHzのクアッドコアCPUを搭載します。10月下旬の発売を予定。
『Xperia Z1』主な仕様サイズ:約W74×H144×D8.5mm
重量:約171g(暫定値)
OS:Android 4.2
CPU:MSM8974 2.2GHzクアッドコア
ディスプレー:約5インチ トリルミナスディスプレイ for mobile 1920×1080 フルHD
カメラ:約2070万画素 CMOS
インカメラ:220万画素 CMOS
外部メモリー:microSDXC 最大64GB
ROM:32GB
RAM:2GB
バッテリー容量:3000mAh
テザリング:対応(10台)
Wi-Fi:IEEE802.11 a/b/g/n/ac
Bluetooth:Ver4.0
フルセグ:対応
ワンセグ:対応
赤外線:対応
おサイフケータイ:対応
NFC:対応
防水:対応
防じん:対応
カラー:ブラック、ホワイト、パープル
●IGZOディスプレー&大容量バッテリーの『AQUOS PHONE SERIE』
続いてシャープ製『AQUOS PHONE SERIE』の新機種を発表。フルHDのIGZO液晶ディスプレーと3000mAhの大容量バッテリーを搭載し、手に取ると画面表示をオンにする“グリップマジック”機能を搭載。OSはAndroid 4.2で、2.2GHzのクアッドコアCPUを搭載します。11月下旬に発売を予定。
『AQUOS PHONE SERIE』主な仕様サイズ:約W70×H140×D9.2mm(暫定値)
重量:約146g(暫定値)
OS:Android 4.2
CPU:MSM8974 2.2GHzクアッドコア
ディスプレー:約4.8インチ IGZO液晶 1920×1080 フルHD
カメラ:約1630万画素 CMOS
インカメラ:210万画素 CMOS
外部メモリー:microSDXC 最大64GB
ROM:16GB
RAM:2GB
バッテリー容量:3000mAh
テザリング:対応(10台)
Wi-Fi:IEEE802.11 a/b/g/n/ac
Bluetooth:Ver4.0
フルセグ:対応
ワンセグ:対応
赤外線:対応
おサイフケータイ:対応
NFC:対応
防水:対応
防じん:対応
カラー:ブラック、ホワイト、ブルー
●超急速充電やLTE/Wi-Fi同時接続機能を盛り込んだ『ARROWS Z』
次に発表されたのは富士通製『ARROWS Z』の新機種。10分の充電で2~3割の容量まで回復する超急速充電に対応、電池の持ちを意識している製品です。ブラウザの使用時にWi-Fiと3G/LTEに同時に接続し、快適な通信速度や安定した通信を実現する技術を採用。OSはAndroid 4.2、2.2GHzのクアッドコアCPU、5インチフルHDディスプレーを搭載します。11月下旬の発売を予定。
『ARROWS Z』主な仕様サイズ:約W71×H140×D10.1mm
重量:約149g
OS:Android 4.2
CPU:MSM8974 2.2GHzクアッドコア
ディスプレー:約5.0インチ RAM搭載TFT液晶 1920×1080 フルHD
カメラ:約1310万画素 CMOS
インカメラ:125万画素 CMOS
外部メモリー:microSDXC 最大64GB
ROM:32GB
RAM:2GB
バッテリー容量:2600mAh
テザリング:対応(10台)
Wi-Fi:IEEE802.11 a/b/g/n/ac
Bluetooth:Ver4.0
フルセグ:対応
ワンセグ:対応
赤外線:対応
おサイフケータイ:対応
NFC:対応
防水:対応
防じん:非対応
カラー:ブラック、ホワイト、ピンク
●5インチ最軽量で持ちやすさにこだわった『DIGNO M』
続いて京セラの『DIGNO M』を発表。135グラムと5インチクラスでは最軽量の製品。側面のエッジを3mmと薄くし、背面のカーブにより持ちやすいデザインを採用しているのが特徴です。OSはAndroid 4.2、2.2GHzクアッドコアCPU、5インチフルHDディスプレーを搭載。11月下旬に発売を予定しています。
『DIGNO M』主な仕様サイズ:約W69×H138×D9.9mm(暫定値)
重量:約135g(暫定値)
OS:Android 4.2
CPU:MSM8974 2.2GHzクアッドコア
ディスプレー:約5.0インチ TFT液晶 1920×1080 フルHD
カメラ:約1300万画素 CMOS
インカメラ:120万画素 CMOS
外部メモリー:microSDXC 最大64GB
ROM:32GB
RAM:2GB
バッテリー容量:2600mAh
テザリング:対応(10台)
Wi-Fi:IEEE802.11 a/b/g/n/ac
Bluetooth:Ver4.0
フルセグ:非対応
ワンセグ:対応
赤外線:対応
おサイフケータイ:対応
NFC:対応
防水:対応
防じん:対応
カラー:ホワイト、ブルー、ピンク
●5.7インチの“ファブレット”『GALAXY Note 3』
最後に、スマートフォンとタブレットの中間ジャンル“ファブレット(Phablet)”としてサムスン電子の『GALAXY Note 3』を発表しました。5.7インチの大画面に『Sペン』による手書き操作ができる『GALAXY Note』の最新版。OSはAndroid 4.3で、2.3GHzのクアッドコアCPUを搭載します。バッテリー容量は3200mAh。10月下旬の発売を予定しています。
『GALAXY Note 3』主な仕様サイズ:約W79×H151×D8.3mm
重量:約171g
OS:Android 4.3
CPU:MSM8974 2.3GHzクアッドコア
ディスプレー:約5.7インチ 有機EL液晶 1920×1080 フルHD
カメラ:約1320万画素 CMOS
インカメラ:210万画素 CMOS
外部メモリー:microSDXC 最大64GB
ROM:32GB
RAM:3GB
バッテリー容量:3200mAh
テザリング:対応(10台)
Wi-Fi:IEEE802.11 a/b/g/n/ac
Bluetooth:Ver4.0
フルセグ:非対応
ワンセグ:対応
赤外線:非対応
おサイフケータイ:対応
NFC:対応
防水:非対応
防じん:非対応
カラー:クラシックホワイト、ジェットブラック
●指紋認証でユーザーを切り替えられるタブレット『ARROWS Tab』
タブレットは1製品、富士通の『ARROWS Tab』が発表されました。10.1インチ、2560×1600のWQXGAディスプレーを搭載し、OSはAndroid 4.2、2.2GHzのクアッドコアCPUを搭載。フルセグの視聴に対応し、指紋認証によりユーザーに応じたスタイルを切り替えでき、家族で共有できるのが特徴です。
『ARROWS Tab』主な仕様サイズ:約W261×H169×D8.9mm(暫定値)
重量:約519g(暫定値)
OS:Android 4.2
CPU:MSM8974 2.3GHzクアッドコア
ディスプレー:約10.1インチ 2560×1600 WQXGA
カメラ:約808万画素 CMOS
インカメラ:125万画素 CMOS
外部メモリー:microSDXC 最大64GB
ROM:64GB
RAM:2GB
バッテリー容量:9600mAh
テザリング:対応(10台)
Wi-Fi:IEEE802.11 a/b/g/n/ac
Bluetooth:Ver4.0
フルセグ:対応
ワンセグ:対応
赤外線:非対応
おサイフケータイ:非対応
NFC:対応
防水:対応
防じん:対応
カラー:ホワイト
このほか、サービスではサポートサービス『auスマートサポート』にイベント参加型のスマートフォン教室の開催、WiMAX2+対応ルーターの契約と合わせて最大2年間月額980円、スマートフォンの利用料金を値引きする『auスマートバリューmine』などが発表されました。
4機種に絞り込んだ夏モデルに対して、今回の冬モデルは6機種とラインアップを拡充したau。来年の春モデルはファブレット・タブレットを拡充するという予告も見られました。昨日、『CEATEC 2013』の情報としてお伝えした6.4インチの“ファブレット”『Xperia Z Ultra』の国内での発売は残念ながら発表されませんでしたが、こちらは春モデルとしてラインアップされるのでしょうか。
【CEATEC2013】いよいよ日本に来る?……らしい! ソニーが6.4インチスマートフォン『Xperia Z Ultra』を出展
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