電力システムの改革の方向性についてちょろちょろと 〜お疲れさまです、元同僚の皆様〜

今回はうさみのりやさんのブログ『うさみのりやのブログGT~三十路の元官僚、目指せ起業家の巻~』からご寄稿いただきました。

■電力システムの改革の方向性についてちょろちょろと ~お疲れさまです、元同僚の皆様~
今日はles miserableのone day more を聞きながらブログ更新。
電力システム改革の方向性について報告書が出てたのでちょっと仕事の絡みもあり熟読してみました。↓

「電力システム改革専門委員会‐「電力システム改革専門委員会報告書」について」 平成25年2月15日 『経済産業省』

http://www.meti.go.jp/committee/sougouenergy/sougou/denryoku_system_kaikaku/report_002.html

同年代のとびっきりのエース達が集められて作られた報告書なので、よくまとまってるな~と思ったのが第一印象です。色々意見が錯綜する中でとりまとめには苦労したんだろうな~、と何となく元同僚達の顔が浮かびました。

中身の本流について語るのは控えるとして、感じたのは再生可能エネルギーについて漸く等身大の評価が出来る状況が整ったんだな~、ということ。

震災直後は飯田哲也氏みたいなトンデモが跋扈しててそれに古賀茂明氏が悪のりして、橋下さんがさらに煽る見たいな鳥獣戯画が展開されていてどうなるかと思っていたけどちょっと安心です。

残念ながら電力の安定性でも品質の面でも再生可能エネルギーは原発の代わり足り得ないよね、というかメインの電源足り得ないよね。

ただだからといって再生可能エネルギーの役割を見くびってはいけなくて、分散電源だとか、非常用電源だとか、水力共々新興国みたいなインフラが弱いとこでの導入電力だとかとしてかなり重要な役割を果たすことになっていくんだろうな~と思います。

そんなわけで電力システム改革は議論の段階を終えてこれから実施の段階に入るんだろうけどその時に、

「原子力発電っていうものを我が国としてどう捉えるのか」

って議論をもう一度していかなければいけないんだろうな~と思います。

僕個人としては、

「原発に頼る電源比率を減らしつつも、最先端の技術・手法を導入して世界一の原発リスク管理体制を日本として構築して世界に示す」

ということが日本が世界に果たすべき役割なんじゃないかと思います。


残念ながら日本だけが脱原発を掲げたところで、中国・インド・トルコ・ベトナムといった新興国諸国は原発をこれから導入していく流れは変わりませんし、グローバル化がこれだけ進んだ時代、そういった国々で事故が起きたとしても日本は蚊帳の外ではいられません。

「2025年の世界の原発地図(PDFデータ)」 2010年08月 『ゴールドマン・サックス・アセット・マネジメント株式会社』

http://www.goldmansachs.com/japan/gsitm/funds/pdf/yomitoku_17.pdf

3.11の悲劇は忘れてはなりませんが、だからこそ一国平和主義に走らず、世界の中で日本が果たすべき役割を再考することが今求められてるんじゃないでしょうか。

今日はこんなとこで。

こういう大きい話を語るのもいいけど、まずは足下の自分がしっかりしなきゃな。

執筆: この記事はうさみのりやさんのブログ『うさみのりやのブログGT~三十路の元官僚、目指せ起業家の巻~』からご寄稿いただきました。

寄稿いただいた記事は2013年03月07日時点のものです。

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