和歌山発の自動車関連用品会社ファイントレーディングジャパン(CEO 鳴海禎造)は、2017年5月30日、電動バイクと自転車の良いとこ取りをした次世代ハイブリッドバイク『glafit GFR-01』をサイバーエージェント・クラウドファンディングのクラウドファンディングサービス『Makuake』にて販売開始した。
『glafit(グラフィット)』は、見た目は折りたたみ自転車、中身は電動バイクのユニークな乗り物。原付きバイクに分類されるため、ナンバープレートやウインカーなど保安装置がしっかり装備されている。さらに、指紋認証キーロックや急速充電対応USBポートなど、ガジェット好きにはたまらない機能満載。ガジェット通信は試乗会に参加してきたのだが、一見どう見ても折りたたみ自転車にしか見えないので、その真の姿を確認したい方は是非映像を参照してください!
動画:これは気持ちイイ!新感覚のハイブリッドバイク『glafit』試乗レポ
https://www.youtube.com/watch?v=0aCYO44_j_4
一見すると普通の折りたたみ自転車に機能満載!
まずは主要スペックの説明から。
全長:1250mm
全高:1050mm
車両重量(バッテリー装着):約18kg
電動走行距離:約45km
出力:0.26kw
最高速度:33km/h
バッテリー電圧:36V
バッテリー容量:10.2Ah
充電時間:約4~5時間
制動装置形式:ディスクブレーキ
まず目につくのは車重18kgという軽さ。実際に手で引いてみると、数字よりも遥かに軽く感じたくらいだ。筆者の自宅にある普通のママチャリ型電動アシスト自転車の半分くらい、というのが体感値である。通常の原付きとは比べるまでもなく、1/3以下の重量だ。
この驚くべき軽さを実現している『glafit』の外見上の特徴は、何と言ってもそのコンパクトさ。工具不要の簡単な手順で折り畳むことが可能なフレームはシンプルかつ堅牢な作り。省スペース性にはかなり気を使われているようで、サドルはもちろん伸縮自在でハンドルも折りたためるようになっている。あれよあれよと折り畳まれていく姿はまるで折り紙。
10.2Ahのバッテリーはフレームの中にすっぽりと収まる、実に気持ちのいいデザインになっている。スペースの無駄が全くない。それでいてバッテリー自体は取り出さなくてもそのまま充電出来るというお手軽さだ。
細部のテクノロジーも見逃せない。指紋認証システムの搭載により、キーレスでの運用が可能。システムには20人まで登録可能なので、家族で貸し借りも出来る。指紋を盗むというスパイ紛いの事をしない限り、解錠できないという防犯性能も素晴らしい。また「鍵を忘れる」という現象が100%起きないというのも、慌ただしい現代人にはありがたい。
サドル部などは自転車そのもの。従来の自転車用パーツもそのまま利用できそうだ。とにかく今までの自転車と同じ感覚で使えるのが嬉しい。
ブレーキシステムにはディスクブレーキを前後に装備。自転車で一般的なVブレーキよりも高い制動力を有する。モーターは後輪に位置し、ペダルとの同時併用でハイブリッド走行が可能になる。
コンピュータ部。意外とシンプルなシステムなので、初めてでも直感的に操作に慣れることができた。
ハンドルバー左側には方向指示器、クラクション、USBポートなどを搭載。またスマホホルダーのオプション装備もあり、ナビ用にスマホを装着できる。またUSBポートから2.1AのUSB給電が可能。電力を消費するナビ機能で、スマホがバッテリー切れになる心配は無さそうだ。
ウインカーも高輝度LEDなのでばっちり視認できる。
実際に乗ってみると、電動車ならではの高い加速性能が体感できる。折りたたみ自転車のルックスにも関わらず圧倒的な立ち上がりを発揮する『glafit』、運転していてクセになりそう。
今回発表を行ったファイントレーディングジャパンの鳴海CEO。会見では今回発表した『glafit』から、日本を代表する次世代の乗り物メーカーへ成長したいという意気込みを熱く語っていた。試乗会では自ら率先して高速走行を実演しており、やたらと楽しそうな様子だったのが印象的だった。しかしその後実際に公道で試乗してみて納得。これは気持ちイイし楽しい!
実際に渋谷の道を走ってみた
そしてこれまたやたらと楽しそうに渋谷の街を『glafit』で疾走しているのは、ガジェット通信の森あんな記者。原付バイクの運転経験は無く、自転車も久しぶりだったという森記者。しかし小型軽量な上、普通の折りたたみ自転車とほぼおなじ形状の為バイク経験が無い女子でもラクに慣れることができたようだ。
原付バイク区分なので、ナンバープレート&保安装置、そしてヘルメットを装着。勿論公道上では原付バイクとして法令が適用される。バッテリーが切れて自転車として運転していても、ナンバーがついているため原付きバイクとして扱われる事に留意したい。
試乗したのは渋谷神南エリア。ただでさえ坂が多い東京でも特に坂だらけな渋谷だが、モーターのお陰でスイスイ登れるのはさすが電動バイクならでは。電動アシスト自転車では苦戦しそうな坂でもスルスルと前に進んでくれる、とても気持ちイイ運転体験となった。
街に溶け込んだデザインもグッド。ナンバープレートが無ければ、まず電動バイクと認識される事はなさそうだ。
普段はバイクに乗らないガジェ通発行人のふかみんも疾走。老若男女問わずすぐに乗れてしまうので、原付きに抵抗がある人でもお手軽に楽しむ事ができる。
そんな新感覚ハイブリッドバイク『glafit』は現在クラウドファンディングサービス『Makuake』で各種販売中。
価格は11万2500円(税込み)からで、カラーバリエーションは4色。特に注目なのは和歌山らしいネーミングの『ミカンオレンジ』。今後、走行しながらの充電等のバージョンアップも期待出来るとの事で、電動バイク市場という日本においては依然未知の領域をどう切り崩していくかに注目が集まる。
『glafit』公式サイト:
http://glafit.com/
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ガジェット通信編集部
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