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秋葉原と言えばガジェット通信、ガジェット通信で御座います。とりあえず開幕“ガジェット通信連呼”が様式美になった感は否めませんが、あえて言おう!

「配信先を考慮した結果の大人措置」

ネットの記事はあちこちで配信されるのは良いのですが、逆に読み手は“何処が書いたのか?”なんて事は1㎜も気にしない世界ですので、地味にガジェット通信を連呼しておく必要性を感じる筆者(YELLOW)です。

ノスラーとは、なんぞや?

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気持ち良くガジェット通信連呼を終えて満足したので、本題に入りましょう。

と、思ったのですが、まず「ノスラーとはなんぞや?」から説明した方が親切な予感なので面倒ですが説明します。

「ノスタルジックなラーメンの略」

以上です。まあ昔懐かしい中華蕎麦とか醤油ラーメンとか、昨今のラーメンに比べて洗練されてないものの、オッサン達には好評だぞって感じのラーメンです。

なので「言う程美味しくないんじゃね?」とか、そういう心ない突っ込みはオッサン虐待になるので止めて下さい。

ノスラーの聖地!『栄屋ミルクホール』

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そもそもが昨今の若人は“ミルクホール”とか知らないと思うし、ぶっちゃけ筆者も知らないし、“ミルク ホール”とか“乳汁 穴”にするとグッと来るので、色々な期待を込めてググりました。

「昔、牛乳が流行った頃の社交場的な何か」

こんな感じです。まず牛乳が流行ったとか意味不明ですが、第二次世界大戦後、アメリカの占領政策の一環として

「YOU達、ミルク飲んじゃいなYO!」

って感じで食の欧米化が進められた結果、ナウでヤングな若者が集う社交場としてミルクホールが流行ったそうです。ミルクホールと聞いて、

「ちょっとエッチな方向性」

を期待して一生懸命検索した筆者の“この裏切られた感”をどうしてくれるのでしょうか?

『ラーメン&カレーセット』を所望する!

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もはや建物自体が文化遺産な『栄屋ミルクホール』の売りは、なんと言ってもその雰囲気にあると思います。

とは言え、何気に小綺麗で衛生的なのは好評価です。

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昔の雰囲気を残しながらメンテナンスするのは大変ですので、ここら辺の地味な努力はリスペクトすべきでしょうか?

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『カレーラーメン』(730円)とかアグレッシブなメニューもありますが、やはり『栄屋ミルクホール』と言えば『ラーメン&カレーセット』(950円)が定番ですので、初見の筆者は大人しくセオリー通りのオーダーに徹します。

『ラーメン&カレーセット』を食す!

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整いました。

ラーメンもカレーも昔懐かしいグラフィックですね。白黒写真にしたらタイムスリップしたかの様な錯覚に陥ります。

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嘘です。

試してみたら普通に白黒写真になって終わりました。

噂のノスラーを食べてみた

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ノスラーと言うと有り難い感じですが、大抵のノスラーはラーメンとして微妙な感じでして、ぶっちゃけ懐古主義者の妄想だろうと思って食べたら美味しかったパターンです。

まあ、昨今のラーメン専門店が研究に研究を重ねたラーメンと比べると、流石に色褪せた感はありますが、逆にそこが良いって思える年頃(43歳独身)です。

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「そう言えば、昔のラーメンはこんなんだったなぁ……。」

みたいな感想でしょうか?

なので、生まれた時から美味しいラーメンが溢れていた、平成生まれの世代にはピンと来ないラーメンでしょうが、御年配の方達にはこれこそラーメンだろ感のある王道ラーメンなのです。

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と、いうフィルターを通した記事では申し訳ないので、客観的かつ冷静に分析すると

「思ったよりも美味しい!」

って感想になります。いや、正直ノスラーと呼ばれるラーメンの中には、イマイチな奴も少なくないのですが、この『栄屋ミルクホール』は美味しい方のノスラーで御座います。

麺はリファインされた感もある

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ノスラーと讃えられている割には、ちょっと麺が美味しすぎる可能性……あると思います。

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いや、そりゃ美味しい方がベターなんですけど、多分昔はもっと美味しくない麺だったはずです。でも、これはディスるところではなく、正当な進化として捉えるべき案件ではないでしょうか?

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あとノスラーは“コショウ在りきのラーメンである!”ってのは重要なので、覚えておいて下さい。

昔はラーメンが出たらスープも試さずテーブルコショウを豪快にブチ込むのが常識でして、スープの味がうんちゃらとか言い始めたのはメディアが作ったラーメンブーム以降の話です。

ま、メディアの片棒担ぐお前が言うなよ感はありますが、なんでもかんでもメディアに流されるのは良くないと思います。

カレーも昔っぽい感じである

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カレーも素敵な予感がします。

オカンのカレーライスと言うよりは、婆ちゃんが作ったカレーみたいな記憶が蘇りました。

そう言えば、オカンは毎週カレー責めをして来ますが、婆ちゃんはカレーをあまり作らなかったような?

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そう考えると貴重な婆ちゃんのカレーを思い出させてくれる『栄屋ミルクホール』のカレーは、非常に価値のある一品かと存じます。

いや、実際に普通に美味しいので、この手のカレーが好きな人にはオススメですね。

オニギリもある

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昔ながらの軽食として“オニギリ”もあります。「で?」ってのは無しの方向でお願いするとして、色々なメニューが懐かしく嬉しい予感です。

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ご馳走様でした!

『栄屋ミルクホール』 総評

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建物自体も文化遺産ですが、この『栄屋ミルクホール』で提供されるラーメンやカレーも文化遺産に指定するべきだと思った筆者です。

特にラーメンは昔ながらの雰囲気を残しつつ、現代人が食べても納得出来る味に微妙にリファインされていて、誰にでもオススメ出来る味になっています。

カレーの方も同様でして、秋葉原近辺でこの手のカレーを欲した場合、むしろ『栄屋ミルクホール』こそベストな選択と太鼓判を押しておきましょう。

それでは、是非みなさんも『栄屋ミルクホール』で美味しい料理を食べてみて下さい。

『栄屋ミルクホール』

住所:東京都千代田区神田多町2-11-7

営業時間 10:30~17:00
定休日:土日祝日

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