“ポルシェ”といえば、言わずと知れたスーパーカーブランドですが、この度『718ボクスター』という新モデルの発売に合わせ、その世界観に触れることができる“シークレットガレージ”が都内某所で公開されました。
※公開は6月26日(日)で終了
※画像は公式サイトより引用
突如として発表されたこの“シークレットガレージ”、事前予約は受付開始から応募が殺到し、わずか33時間で受付枠が満員となってしまいました。残されたチャンスとして、サイト上には「自力で場所を探し出して、辿り着くしか方法はない」という挑発ともとれる文言が……。
当然、「どうやって探し出すか」ということになるのですが、「ポルシェジャパン」公式『Twitter』アカウントからヒントがつぶやかれていました。地図マーキングをしないと割り出せないという、割と本格的なヒントの仕組み。この冒険心を高鳴らせる“遊び心”に、『718ボクスター』への期待感も高まります。
今日は、ガレージへ辿り着くヒントをご紹介します。「鳥居坂下の交差点」と「魚籃坂下の交差点」の2つの『坂』を結ぶ線上に位置しています。次のヒントと合わせて、ぜひ場所を特定してください。https://t.co/epqGqpuF1a
— ポルシェ ジャパン (@PorscheJP) 2016年6月24日
ガレージへ辿り着くヒントの2つ目をご紹介します。「天現寺橋の交差点」と「将監橋の交差点」の2つの『橋』を結ぶ線上に位置しています。先のヒントとあわせて、2つの線の交わる場所を見つけてください。https://t.co/epqGqpuF1a
— ポルシェ ジャパン (@PorscheJP) 2016年6月24日
ガジェット通信はこの“シークレットガレージ”を取材させていただくことに。大通りを逸れ、そこから更に団地に入り込んだところに、見つけました。筆者たちは地図をもらっていたのでたどり着けましたが、これを探し当てるのはなかなか容易ではありません。「難易度の高いヒントを頼りに自力で探し当てるファンもいたが、ネットで回答を求める人もいた」「遠方からの来場する熱狂的なファンもいた」とのこと。
中に入ってみると、男が夢見る秘密基地のような雰囲気にあふれています。夢のマイホームに、こういったガレージを併設できたら幸せですね!
ガレージの真ん中には、オレンジ色が印象的な『718ボクスター』が鎮座。運転こそできませんでしたが、運転席に座りハンドルやシフトノブをいじって“ドライブ”のイメージを膨らませたり、実際に『718ボクスター』を触ることができる貴重な機会に、多くの来場者は満足していた様子。車の周りを何度も回りながら、たくさんの写真を撮っているファンの姿も印象的でした。
『718ボクスター』という注目度の高い車が展示されているにも関わらず、大変な人混みというわけではなく、“シークレットガレージ”をじっくりと楽しむことができました。“クルマ好き”のために、あえて場所を明かさず、人数を絞ることで車に触れる時間を贅沢に用意したわけです。『718』の伝説復活にあたって、ポルシェの“シークレット”への本気度がうかがい知れます。
ではここで、『718ボクスター』の紹介をしておきましょう。
そもそも「718」とは、1958年に登場しモータースポーツで数々の功績を打ち立てた『ポルシェ718』に由来しています。『ポルシェ718』の特徴は、“水平対向4気筒エンジン”と“軽量設計”によるコーナリング性能。これを継承し現代に蘇らせたのが『718ボクスター』というわけです。
通常のシャシーよりも20mm低く設定されているだけでなく、ものすごく低い位置にエンジンがマウントされています。重心が低いということは、「コーナリング中の車体の傾き(ロール)が少なくて済む」ということなのですが、“718”を復活させるにあたり、開発者のこだわりを感じさせるポイントといえます。
ところで、“ポルシェ”を乗り回す層はおそらく“大人の男性”が中心かと思います。そんな大人の男性の中には、車選びで奥さんとの話し合いに苦労される方は多いのではないでしょうか。それを象徴するように、『718ボクスター』にインスパイアされたこの“シークレットガレージ”も、女性が理解に苦しみそうな男の秘密基地感が満載。
上階のスクリーンで上映されていた『ポルシェ718』と『718ボクスター』にまつわる映像は、“718”の伝統的功績が表現された非常にカッコイイ映像でありながら、“好きな人なら楽しめる”的な専門性に富んだ映像でした。この美学を、車にまったく興味のない女性に説明するのは、なかなか難しいと思われます。
そんな“男の秘密基地”で、とても小粋なサービスを見つけました。なんと、来場の女性に“都内高級ホテルSPA体験”がプレゼントされていたのです。抽選制とはなっていましたが、当選した場合、その場でタクシーで高級ホテルに移動となります。同伴の女性が気持ちよくSPAを満喫している間、心ゆくまで『718ボクスター』を堪能できる、なんとも気の利いたサービスです。
この女性を満足させる仕組みは『718ボクスター』にも垣間見ることができます。例えば、先に述べた“エンジンの低位置化”は、運動性能だけでなく実用性にも貢献しています。エンジンが後方にある“ミッドシップ”という設計ながら、後方にも一般的な車のようなトランクが装備されており、「どこにエンジンが収まっているの?!」と思うほど広々としたトランクスペースが確保されています。
ほかにも、低重心による“コーナリング性能の向上”は“走行安定性の向上”と言い換えることができ、さらに“レーンチェンジアシスト”や“アダプティブダンパー(電子制御式の足回り)”も加わり、安全性や快適性にも最大限の考慮がなされており、『ポルシェ718』の走行性能を継承しているとはいえ、決して“じゃじゃ馬”というわけではなく、あくまで“速く安全に走る車”としての完成度が高められています。
『718ボクスター』とは、伝統を引き継ぐ“見えない工夫”が施された“分かる人に分かる車”であると同時に、性別や趣向を選ばない実用性が確保された“万人受けする車”といえるでしょう。今回公開された“シークレットガレージ”は、そんな『718ボクスター』の世界観が上手く表現されていました。
Twitterを巻き込んだ注目のイベントでしたが、実際に訪れてみると、じっくりと『718ボクスター』を楽しめただけでなく、お連れの女性まで気遣うといった、「ポルシェファンでなくても楽しんでもらおう!」といった、ポルシェの本気度が伝わってくるようでした。
それにしてもこの「シークレットガレージ」……。あまりのガチな“シークレット”っぷりに、たどり着けなかった人も多かったのではないでしょうか。難しすぎるよ!
718 Boxster Secret Garage|Porsche Japan
http://www.porsche.co.jp/718sg
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