わざわざ記事で返答いただいて、恐縮です。 海燕さんの作品に対する考えかたはわかりました。ここで収録されているAは、ウエブ小説に対して批判的な人の考えを、転向させるほどのものではない、ということですね。 それについては、まあ、しかたがないんじゃないかと思います。 そもそも本のタイトルが「ウエブ小説の衝撃」であり、本の目的は、ウエブ小説に興味を持っている人に踏みこむきっかけを与えるためのものです。頑固で意固地な抵抗勢力を説得するためのものではないからです。 あの本が「ウエブ小説の素晴らしさ」を啓蒙するための本ではないことは、明らかです。 そちらの続編は、確かに読んでみたいと思いました。 海燕さんが、「売れていることはいい作品の片方しか満たしていません」と言いますが。 僕は「素晴らしい作品であることは、売れるための必要条件に過ぎない」と考えています。売れていなくても素晴らしい作品はありますが、素晴らしくないものが、そもそも売れるはずがない。 「売れているから素晴らしい作品」という論が飛躍して見えるのは、そのせいではないかと。商売と数字を信頼している人間には、その仕組みが、あまりに自明すぎて、論理を一段階すっ飛ばしてしまうことは、多々ある気がします。
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わざわざ記事で返答いただいて、恐縮です。
海燕さんの作品に対する考えかたはわかりました。ここで収録されているAは、ウエブ小説に対して批判的な人の考えを、転向させるほどのものではない、ということですね。
それについては、まあ、しかたがないんじゃないかと思います。
そもそも本のタイトルが「ウエブ小説の衝撃」であり、本の目的は、ウエブ小説に興味を持っている人に踏みこむきっかけを与えるためのものです。頑固で意固地な抵抗勢力を説得するためのものではないからです。
あの本が「ウエブ小説の素晴らしさ」を啓蒙するための本ではないことは、明らかです。
そちらの続編は、確かに読んでみたいと思いました。
海燕さんが、「売れていることはいい作品の片方しか満たしていません」と言いますが。
僕は「素晴らしい作品であることは、売れるための必要条件に過ぎない」と考えています。売れていなくても素晴らしい作品はありますが、素晴らしくないものが、そもそも売れるはずがない。
「売れているから素晴らしい作品」という論が飛躍して見えるのは、そのせいではないかと。商売と数字を信頼している人間には、その仕組みが、あまりに自明すぎて、論理を一段階すっ飛ばしてしまうことは、多々ある気がします。