永野護の『ファイブスター物語』デザイン集第五弾『LITTER.pict ジョーカー太陽星団棋士図鑑』を読んだ――というか、読みつづけている。

 100点を超える新デザインにあいかわらず膨大な設定が付されており、すぐには読み終えることも大変なのだ。

 前回の『覇者の贈り物』が既出のデザインの集大成的な内容で、「もう少し見せてよー」と思わせるものであっただけに、今回のボリュームはまずは満足。

 あえていうなら新作ゴティックメードのデザイン画が少ないのが不満というところか。

 なんといっても『ゴティックメード』あっての『ファイブスター物語』だからね。

 モーターヘッドからゴティックメードへの全面的な設定改変には、いまだに戸惑い、困惑し、あるいは怒っている読者もいるようだが、作者はそういう人に対して配慮するつもりはまったくないようだ。

 さすがである。それでこその永野護であり『ファイブスター物語