いまの時代ならではの青春群像劇が面白くてしかたない。
ども。11月も終わりですねー。
今年も残すは12月のみとなるわけで、毎年のことながら早いなあと思います。
ほんと、歳取ると一年が過ぎ去るのが速く感じますね。
今年のベストとして挙げたい作品はいくつかあるのですが、気づくとどれも青春物語ばかりです。
ぼくはもともと青春ものは大好きなのだけれど、今年はその方面に特に収穫が多かった気がします。
具体的には『妹さえいればいい。』であったり、『心が叫びたがってるんだ。』や『バクマン。』だったりするのですが、それぞれ共通点があるように思えます。
どうでもいいけれど、みんなタイトルのラストに「。」が付きますね。なんなんだろ、モーニング娘。リスペクトなのか?
まあいいや、その共通点とは「集団である目標を目ざして努力していること」です。
となると、『冴えない彼女の育てかた』あたりもここに含まれますね。
『エロマンガ先生』や『妹さえいればいい。』の場合、各人は個別で頑張っているわけですが、「良い小説を書きたい」という志は共通しています。
まあ、もちろん、集団で目標に向かうことは青春もののきわめてオーソドックスなパターンです。いま新しく生まれ出た物語類型というわけではありません。
しかし、いまの時代の作品がいくらか新しいのは、集団に必ずしも「一致団結」を求めない点です。
バラバラな個性の持ち主がバラバラなまま同じ夢を目ざす。そういう物語が散見されるように思います。
それは、やはりある種の「仲良し空間」であるわけですが、目標がある以上、もはや単なる仲良し同士の集まりではありえません。
そこにはどうしようもなく選別が伴うし、淘汰が発生する。実力による差別が介在してしまうのです。
それを受け入れたうえで、それでもなお、高い目標を目ざすべきか? それとももっとゆるい友人関係で満足するべきなのか?
その問いは、たとえば『響け! ユーフォニアム』あたりに端的に見られます。
そして、何かしら目標を目ざすことを選んだなら、そこに「祭」が生まれます。
ぼくたちの大好きな非日常時空間、「祭」。
その最も象徴的なのは文化祭だと思いますが、文化祭はいつかは終わってしまう。
それでは、終わらない祭を続けるためにはどうすればいいか?と考えたときに、お仕事ものに接続されるのだと思います。
『SHIROBAKO』ですね。あれは最も都合のいいファンタジーに過ぎないという批判はあるかと思いますが、でも、その裏には救いのない現実が存在するという視点はあるでしょう。
その上で、ファンタジーを描いている。終わりのない「祭」の夢を。
それは創作の作法として十分に「あり」なのではないでしょうか?
ちなみに、
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