白鳥士郎『りゅうおうのおしごと』読了。
ふむ。うまい。うまいなあ。
タイトルだけでわかる人にはわかると思うけれど、これは将棋小説。
若年にして将棋七大タイトルのひとつ「竜王」を獲得した少年を主人公にしたライトノベルです。
作者は農林高校を舞台にしたラノベ『のうりん!』で知られる人なので、ついつい『銀の匙』オマージュの次は『3月のライオン』リスペクトか、などと思ってしまうのですが、じっさい読んでみると将棋版『ロウきゅーぶ!』というのが近い印象。
まだ十代の天才棋士が小学生女子の弟子を取ったことによって再びその天才を覚醒させていくお話となっています。
いかにもライトノベルらしく漫画的に誇張された棋士たちのキャラクターといい、どれもギリギリアウトだけれど許せる範囲ではある設定といい、実にそつなく仕上がっていて、一作のラノベとしてほぼ文句のない出来。
あえていうなら「小さくまとま
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