ドラマ版『DEATH NOTE』のあらすじが公開されて話題を呼んでいるそうです。
夜神月(窪田正孝)は、警視庁捜査一課に勤務する父・総一郎(松重豊)と妹・粧裕(藤原令子)と暮らすどこにでもいるような大学生。弥海砂(佐野ひなこ)が所属する「イチゴBERRY」のライブに行く以外は、学業とアルバイトに精を出す日々だ。
「どこにでもいるような大学生」。
うん、うん……。あらすじの段階からいきなり不安を煽りますね。
まあ、でも、ドラマがオリジナルの展開をたどることに文句はありません。
いまさら原作のストーリーをなぞったところで連載時のサスペンスはもうないし、「原作を改変するな!」とはまったく思わないのですが、このレベルで変えちゃうなら「夜神月」とか「ニア」といった名前を使用することもない気はする。
オリジナルの名前を使えばいいじゃんね。
ところで、メロは存在そのものを抹消されてしまったのだろうか……。
まあ、たぶん普通にありふれた失敗作として終わるでしょうが、一発逆転で原作読者をも驚かせる意外な展開が続く可能性もなくはない、かな? 期待せずに放送を待ちたいと思います。
それにしても、このドラマ版の設定を見ると、原作がヒットした理由が逆によくわかりますね。
『DEATH NOTE』の根幹にある「名前を書くとそのひとが死ぬノート」というアイディア自体は、実はそこまで秀でたものではないと思うのです。
いや、ひとつの秀抜なアイディアではあるにせよ、いってしまえばそれだけのことでしかない。
『DEATH NOTE』が傑作になっているのは、そのアイディアを物語レベルに昇華する段階での手際が飛び抜けているからでしょう。
まず、
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