私は筆者に反対です。
確かに家族批判は理不尽を伴います。しかし偏見と社会正義が消えれば、形はどうあれ犯罪へのハードルは間違いなく下がります。
寛容であるということはそういうことです。解放性の代償に社会は秩序を失います。
「家族にも迷惑がかかる」という事実が抑止力になる。例え完璧でなくとも、「身内に犯罪を犯させない」という意識は無いより有った方が良い。

それに、悪いのは必ず加害者のみとしても、犯罪発生の原因となれば別です。
被害者が無用心だったから、警察が怠慢だから、社会が鬱屈しているから、国が毅然と対応しないから。
そういったあらゆる「原因」の中から「加害者家族」だけを摘出し擁護するのは、大変偏向した意見に思われます。

「どこまでも犯罪者に厳しく、善良な者に優しい。
日本社会は、残酷ですが非常に合理的です。何しろ、皆を幸せにする発明はまだ無いのですから。