弱いなら弱いままで。

充実した貧乏生活で残る最後の課題とは。

2014/07/26 07:00 投稿

  • タグ:
  • 現代幸福論
  • 貧乏人の戯言
 以前にも取り上げた『プア充』という本がある。ざっくり云ってしまうと「年収なんて300万円くらいあればいいよ。それ以上は過剰だよ」という内容なのだが、その説得力はともかく、「プア充」という概念そのものには魅力がある。

 「ほどほどに働き、なんとか一定の金額を稼いで、余った時間を楽しく過ごそう」といった発想は、元来、労働意欲が低いぼくを魅了するわけだ。

 まあ、そのためには色々とあきらめなければならないだろうが……。しかし、忙しく働いて年収600万円なり800万円を稼いだところで、必ずしも幸せになれるとは限らないことは、前の世代を見ていればわかることではないだろうか?

 じっさい、『ニートの歩き方』、『年収100万円の豊かな節約生活術』、『稼がない男』といった本を読んでいると、年収100万円前後(!)でもそれなりに豊かに生きていくことは可能なのだという実例を見ることができる。

 いや、ほんと、贅沢さえしなければなんとかなるとは思うんですよね。田舎に引っ込んだり、住居をシェアしたりすれば家賃はある程度浮かせられるし、自炊すれば食費は何とかなる。

 健康に気をつけて病気にかからないよう注意すれば医療費も下げられる。服はいまファストファッションがあるからそんなにお金はかからない。娯楽は図書館とネットさえあればどうとでもなるだろう。古い漫画なんかはネット古書店などをうまく使えば1冊20円とかで買えてしまう。

 だから労働ストレス起因の「不必要な出費」さえ避けることができれば、ローコストでそれなりに充実した生活を送ることは意外にむずかしくないのかもしれない。

 もちろん、「それでいざという時どうするの?」と思う人もいるだろうけれど、その時はその時だというしかない。

 普段からネットでディープに活動している人なら、案外、カンパが集まって何とかなったりする可能性もなくはない(もちろん、どうにもならずに破滅する可能性もあることはあるが)。

 ここらへん、きょう発売の佐々木俊尚『自分でつくるセーフティネット ~生存戦略としてのIT入門~』とリンクする話かもしれないですね……。

 そういうわけで、お金がなくても楽しく生きることはできる。じっさい、ぼくは(年収100万円代でこそないが)そうやって楽しく生きている。まったく良い時代。

 で、そうやって楽しく生きていった末に直面する最後の問題とは何だろうか? それは 

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